仮想通貨(暗号資産)投資を続けていると、購入した仮想通貨を自分のウォレットや別の取引所へ送付したいケースがあります。特に最近ではNFT購入やDeFi運用を目的に、仮想通貨取引所でイーサリアムを購入してMetamask(メタマスク)ウォレットへ送付する方が増えてきています。
通常、仮想通貨を送付する際には手数料がかかり、ネットワークの混雑状況によって高騰する場面も見られます。仮想通貨取引所によってはこうした出庫手数料(ネットワーク・フィーを含む)を無料に設定している所もあるので、口座を持っておくと後々便利です。ここでは、仮想通貨の出庫と日本円出金手数料が無料の仮想通貨取引所をご紹介します。
目次
- 仮想通貨取引所の出金手数料
1-1.日本円の出金手数料
1-2.仮想通貨の出庫(送付)手数料 - 送金手数料無料!!便利な仮想通貨取引所2社を紹介
2-1.15種類の仮想通貨を取り扱うGMOコイン
2-2.各種手数料が無料のBITPoint(ビットポイント) - まとめ
①仮想通貨取引所の出金手数料
仮想通貨取引所では仮想通貨を購入したら、売却して日本円で銀行口座へ出金したり、取引所に置いてある仮想通貨をウォレットや他社の取引所へ送金することができます。日本円出金にも仮想通貨送金にも出金(送金)手数料がかかります。
1-1. 日本円の出金手数料
仮想通貨の売却が完了すると、アカウントの残高に日本円が反映されて出金が可能になります。アカウント内から自分の銀行口座に出金申請をすれば日本円を出金することが出来ますが、最近ではマネーロンダリング防止の観点などから多額の現金出金の際には本人確認が行われたり、出金までに時間がかかることもあるようですので、なにか理由があって出金を考えているという人は余裕を持って申請を行うとよいでしょう。日本円の出金手数料は一般的な振込手数料と同様ですが取引所によって異なり、無料~数百円相当となっています。
1-2. 仮想通貨の出庫(送付)手数料
仮想通貨取引所では仮想通貨を受け取るだけでなく外部へ送付することもできます。送付先アドレスと仮想通貨の数量を入力し、他の仮想通貨取引所や自身が保有するウォレットに送付するという流れです。仮想通貨を取引所の外に送付するとサポート範囲外となるので、アドレスを間違えたら元に戻せません。自己責任のもと、細心の注意を払って作業する必要があります。
仮想通貨の送付にはネットワーク上で取引を承認する第三者(バリデーターやマイナー)への手数料が発生します。送付手数料は各取引所で異なり、コインチェックではビットコイン送付に1回あたり0.0005 BTC(2021年1月時点、0.0005BTC=約2,512円:時価)、イーサリアムは1回あたり0.005 ETH(2021年1月時点、0.005ETH=約1,932円)が手数料となります。1回の送金で2000円単位かかることを踏まえると馬鹿にならない金額です。
このコストは自分のウォレットから仮想通貨を送付する際にもかかり、ネットワークが混雑している状況では特に手数料が高騰します。NFTセールなどでイーサリアムネットワークの需要が増えた際は、イーサリアムの手数料(ガス代)が数万円単位で高騰しました。そういった仕組みを踏まえると、送付手数料を無料に設定している仮想通貨取引所の有用性が実感できると思います。
②送金手数料無料!!便利な仮想通貨取引所2社を紹介
GMOコインとBITPointは、日本円出金と仮想通貨送付の手数料が無料の仮想通貨取引所です。
2-1. 15種類の仮想通貨を取り扱うGMOコイン
GMOコインは、東証プライム上場のGMOインターネット株式会社のグループ会社であるGMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMO証券など金融サービスの運営ノウハウがGMOコインにも活かされており、高機能トレードツールがPC・スマホアプリでも利用できます。初心者からトレーダーまで幅広いユーザーが利用するGMOコインの口座数は37.4万件を越えています(GMOフィナンシャルHD、2021年12月期第1四半期決算資料より)。
GMOコインは4種類の取引サービスを提供しており、アルトコインの取引所(現物)、暗号資産FXも充実しています。
- 取引所(現物取引):
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、シンボル、モナコイン - 取引所(レバレッジ取引):
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン - 販売所:
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシックアテンショントークン、テゾス、クアンタム、エンジンコイン、ポルカドット、コスモス - 暗号資産FX:
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ネム、ステラルーメン、オーエムジー、ベーシックアテンショントークン、テゾス
いずれもスマホアプリから利用可能です。取引以外にも日本円出金や仮想通貨の預入・送付をスマホで操作でき、資産状況もグラフで確認できます。
GMOコインでは日本円出金と仮想通貨出庫を手数料無料で行うことができます。また、取引所(現物取引)のメイカー取引はマイナス手数料(-0.01%)なので、指値注文を使って手数料のリベートを受け取ることができます。
2-2. 各種手数料が無料のBITPoint(ビットポイント)
「BITPoint(ビットポイント)」は、株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所です。BITPointは販売所形式で12種類、取引所形式(BITPoint Pro)で7種類の仮想通貨を売買可能です。特に、ジャスミーやエイダコインなど国内では同社でしか購入できない仮想通貨もあり注目を集めています。
- 販売所:
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、TRON、エイダコイン、ポルカドット、ジャスミー、チェーンリンク、ディープコイン(1月26日~) - 取引所(BITPointPro):
ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、TRON
BITPointのスマホアプリからは販売所のみ利用可能です。シンプルでわかりやすいよう工夫されており、初心者でも直感的に仮想通貨取引を行うことができるでしょう。WEBで利用できる「BITPoint PRO」は手数料無料となっています。
BITPointでは日本円の即時入金や現物取引、仮想通貨の入出庫など各種サービスを手数料無料で利用できます。これから仮想通貨投資を始めたい方にもおすすめな仮想通貨取引所です。
③まとめ
仮想通貨の送金手数料は金額が大きければ少額の範囲内になりますが、少額の送金となると移動させる資産に対して、手数料のコストが大きなものになってしまいます。また何度も送金することで、資産を減らしてしまいます。したがって仮想通貨投資をする際、少額の日本円出金や仮想通貨の送金をするのであれば、今回の2社のように手数料無料の仮想通貨取引所は必須でしょう。また仮想通貨の送金数料はいつ高騰するのかわからないといった特徴もあります。
また仮想通貨取引所は緊急メンテナンスやハッキングリスクを考えて、資産を分散させて利用するのが一般的です。いざ売却したい、仮想通貨を送付したいと思った時に取引所にアクセスできないという事態は避けたいものです。したがってGMOコインやBITPointなど口座開設は無料でできるので、気になっている方はこれを機に各社のサービスをチェックしてみましょう。
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立花 佑
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