DMM BitcoinとIEOについて基本合意書を締結したNIDTについて

今回は、DMM BitcoinのIEOについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. DMM Bitcoinとは?
    1-1.DMM Bitcoinの概要
    1-2.DMM Bitcoinの特徴
  2. DMM BitcoinのIEO
    2-1.IEOとは?
    2-2.新規仮想通貨NIDT
    2-3.アイドルグループのプロデュース
  3. まとめ

22年5月31日、国内の仮想通貨(暗号資産)取引所である「DMM Bitcoin(DMMビットコイン)」が、「株式会社オーバース」および「株式会社coinbook」との3社間において、「IEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)」についての基本合意書を締結したことを明らかにしました。

国内におけるIEOについては、先日「GMOコイン」によって「FCRコイン(FCR)」のIEOが実施されたことが記憶に新しいですが、それに続く形でDMM BitcoinもIEOへの参入を表明し、大きな注目を集めています。

そこで今回は、話題となっているDMM BitcoinのIEOの内容について、解説します。

①DMM Bitcoinとは?

1-1.DMM Bitcoinの概要


DMM Bitcoinとは、総合エンタメサイト「DMM.com」をはじめとし、動画配信やオンラインゲーム、音楽や電子書籍、通販ショッピングなどといった幅広い事業を展開しているDMMグループが運営を行う国内仮想通貨取引所です。

16年11月に設立されたDMM Bitcoinは、金融庁によって「暗号資産交換業者」に登録されているほか、DMMグループで培われたノウハウをもとに安心のサービスを提供しており、仮想通貨取引の初心者から上級者まで幅広いユーザー層からの支持を獲得しています。

また、登録から最短1時間で取引をスタートできるなど、利便性が高い点も人気の理由の一つとなっています。

1-2.DMM Bitcoinの特徴

①安心のセキュリティシステム

DMM BitcoinはDMMグループの豊富な経験およびノウハウを駆使したセキュリティシステムを有しています。

具体的には、ユーザーの保有する資産の95%以上をインターネット環境から完全に切り離された「コールドウォレット」によって管理しているほか、不正ログインを防止するため、「WAF(ウェブ・アプリケーション・ファイアウォール)」を利用したログイン情報の監視も行っています。また、公式ウェブサイトにおいては、「セキュリティポリシー」としてリスク要因や詳しいセキュリティ体制が公開されています。

②手数料が安価

DMM Bitcoinは手数料が安価なことでも知られています。具体的には、取引手数料のほか、口座維持や出金にかかる手数料も無料となっているため、頻繁に取引を行うユーザーであっても手数料を気にすることなくお得に利用することができます。

③レバレッジ取引の取り扱い銘柄が豊富

DMM Bitcoinではレバレッジ取引が可能で、最大2倍のレバレッジをかけることができます。また、レバレッジ取引における取り扱い銘柄もかなり豊富で、ビットコイン(BTC)をはじめとする複数種類に対応しており、その種類の多さは国内No.1を誇っています。

レバレッジ取引の取扱銘柄

19種類:ビットコイン、イーサリアム、リップル(XRP)、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、ネム、クアンタム、オーエムジー、イーサリアムクラシック、エンジンコイン、シンボル、テゾス、ポルカドット、IOST、トロン、エイダ

④取引ツールが豊富

DMM Bitcoinではスマホ版の取引アプリおよびPC版の取引ツールを提供しており、ユーザーはこれらを用いることでよりスムーズに取引を行うことができます。

スマホ版とPC版のどちらもチャート機能が充実しており、自身の取引スタイルによって取引画面をカスタマイズすることもできるなど、利便性の高いツールとして多くの投資家に愛用されています。

⑤充実したサポート体制

DMM Bitcoinでは土日および祝日を含めた365日でのサポート体制を採っており、問い合わせフォームまたはLINEからいつでも問い合わせを行うことが可能です。

②DMM BitcoinのIEO

2-1.IEOとは?

IEOとは「Initial Exchange Offering」の頭文字を取ったもので、仮想通貨の発行元が取引所を通して資金調達を行う方法のことを指します。

具体的には、仮想通貨の発行元がトークンを取引所に上場させ、先行販売を行うことによって投資家から資金を集めるという仕組みで、投資家はトークンが一般販売されるより前に、比較的お得な価格でトークンを購入することが可能となります。

IEOは元々海外取引所でよく利用されていた資金調達手段ですが、近年では日本国内でも実施されています。

21年7月1日には、国内初のIEOとして仮想通貨取引所コインチェックが「パレットトークン(PLT)」の購入申込みを行ったほか、22年4月27日には、GMOコインが日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に所属しているFC琉球の独自トークン「FCRコイン(FCR)」のIEOをスタートするなど、今後もIEOはさらに増えていくのではないかと予想されています。

2-2.新規仮想通貨NIDT

今回DMM Bitcoinが実施するIEOでは、新規の仮想通貨である「NIDT(Nippon Idol Token)」が販売される予定となっています。オーバースによると、今回のIEOによって調達した資金は新しいアイドルグループのプロデュースに用いられるということで、それにちなんでこの名が付けられたようです。

NIDTはイーサリアム上において発行されるユーティリティ・トークンとなっており、新しいアイドルグループの組成および活動を目的として発行されるということです。また、ホルダーはNIDTを用いてアイドル活動をサポートすることが可能だと説明されています。

なお、このアイドルグループの主な活動拠点はメタバースとなっており、メタバース内においてコンサートやイベントか開催される予定のほか、トレーディングカードやゲームといったNFTコンテンツもリリースされるということで、アイドル活動全体においてNIDTのエコシステムが形成される予定だということです。

2-3.アイドルグループのプロデュース

前述の通り、オーバースはIEOによって調達した資金を用いて新しいアイドルグループのプロデュースを行うことを明らかにしています。

このアイドルグループは自身のミッションとして「ブロックチェーン技術とメタバースを利用した活動領域の拡大」を掲げており、ブロックチェーンやメタバース技術を駆使して、現実世界では成し得なかったアイドル活動の展開や、既存のアイドルが抱える課題の解決を目指すとしています。

なお、プロデュースについては現在、下記のようなスケジュール感で進めていく予定だと発表されています。

  • 23年年初
    NIDTのIEOの実施
  • 23年春
    アイドルグループのメンバー募集および選考
  • 23年夏
    アイドルグループの結成
  • 23年冬
    アイドルグループのデビュー

また、アイドルの分野において著名な有識者をグループの総合プロデューサーとして迎える準備を行っているほか、楽曲の制作や販売、グループのマネジメントに関しても、経験が豊富な企業とパートナーシップを締結することでプロジェクトを進めていくとしています。

③まとめ

元々海外取引所でよく行われていたIEOですが、近年では日本国内でも実施されるようになり、今回のDMM Bitcoinが第3例目となります。

NIDTのIEOはアイドルグループのプロデュースを目的としており、そのユースケースがかなり明確に示されていることから、将来性が比較的高いトークンであると言えるでしょう。現段階で発表されているスケジュールによると、23年初めにIEOが実施される予定のため、今のうちに国内取引所で口座を開設し、NIDTのIEOに備えてみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12