【元トレーダーが解説】コインチェックで始めるイーサリアムの積立投資

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今回は、コインチェックでイーサリアムを購入する方法について、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. コインチェックとは
  2. 値動きから暗号資産のリスクを理解
  3. Coincheckつみたてとイーサリアムの資産運用
  4. イーサリアムを資産ポートフォリオに組み込む

今年はDeFi(分散型金融)が暗号資産市場で注目を集めましたが、イーサリアムの存在を抜きにしてDeFiを語ることはできないでしょう。イーサリアムは時価総額で暗号資産市場2位であり、DeFiエコシステムが拡大し続ける中で「イーサリアムの需要が今後ますます高まる」と期待している方も多いと思います。

ビットコインやイーサリアムの価格が高騰しているとは言え全体の市場規模は63兆円、ようやくIT大手フェイスブックと同程度の規模に成長したところです。そのため個別の資産はまだまだ価格変動(ボラティリティ)が高く、タイミングを誤れば多額の含み損を被る可能性があります。そこで、ここでは暗号資産取引所コインチェックを使って、イーサリアムで資産形成を目指す方法について解説したいと思います。

①コインチェックとは

Coincheck
コインチェックは2014年に設立された老舗の暗号資産取引所の一つです。2018年のネム(XEM)の顧客資金流出事件をきっかけに企業買収により2018年4月にマネックスグループのメンバーとなっています。以来、コインチェックはセキュリティーの強化やコンプライアンス(法令順守)体制の再構築を進めており、現在では初心者向けのユーザビリティの高い暗号資産取引所として再び多くのユーザーに利用されています。

コインチェックの特徴はなんと言っても「アプリの使いやすさ」、「初心者に特化したインターフェイス」と言えるでしょう。まず、アプリに関しては価格表示画面が秀逸で、コインチェックのユーザーではなくてもダウンロードして利用するほど見やすい仕様となっています。

アプリのダウンロード数は日本一(2020年11月時点に累計300万ダウンロード)となっており、多くのユーザーが利用していることが窺えます。

コインチェックの長所は「徹底した初心者向けのユーザー視点」というところです。コインチェックの取引画面はユーザビリティがとても高く、シンプルで使いやすさを追求したインターフェイスとなっています。こうしたユーザビリティの高さにより、以前は日本一の暗号資産取引所として君臨していました。

②値動きから暗号資産のリスクを理解

次に本題であるイーサリアムを資産運用の一つとして利用する方法についてご説明したいと思います。

暗号資産に投資を行う上で必ず理解しておくべきことは「値動きの大きさ」です。値動きの大きさを過小評価したり理解が浅い場合は、大きな損失を被る可能性が高いことを意識しておきましょう。

下記はイーサリアム円の日足チャートです。
ETH1
イーサリアムは2020年の2月の30,000円付近から、コロナショックによって10,000円付近まで売られており、その後DeFiの流行によって60,000円台まで上昇しています。さらに9月頃には50,000円付近から30,000円台半ばまで下落しており、通常のリスクアセットと比較しても値動きが大きいことがわかるでしょう。

仮に100万円を投資するとして、10,000円のタイミングで投資できていたら大きなリターンを得られていたことでしょう。一方で、60,000円台半ばで投資をしてしまっていたら、現段階では10%程度資金を失っていることになります。

そのため、価格が高騰しているからと大金を投じるのではなく、リスクを分散して複数回に分けて投資を行うことが安全な資産運用方法と言えます。

投資というのは方向性が当たっていても、エントリーのタイミングによって含み損を被る可能性があることはここで理解してもらえると嬉しいです。

大事なことは方向性とエントリーのタイミングであり、そのタイミングを見極めるために投資家はテクニカル分析などを駆使しています。しかし、初心者にとってこうした分析は難易度が高いものです。そこで、コインチェックが提供する自動積立サービス「Coincheck つみたて」を利用したイーサリアムの資産運用方法をご紹介します。

③Coincheck つみたてとイーサリアムの資産運用

Coincheck つみたて、ユーザーアンケートで多くの要望を受けて、実現に至ったユーザー視点のサービスです。名前の通り、暗号資産の積立投資を自動で行える機能であり、ユーザーは自分で入金処理や取引作業を行うことなくイーサリアムを購入することができます。

Coincheck つみたてには「毎日積み立て」と「月イチつみたて」の2種類のプランがあります。個人的には1日に数十パーセント急落することもあるので、「毎日積み立て」プランをおすすめします。

積立投資のメリットは、購入単価を平均化できるため高値掴みのリスクを低減できることです。長期的に上昇すると期待している商品に対して、焦らず淡々とポジションを作ることができるでしょう。

それでは、先ほどのイーサリアム円のチャートを利用して、実際にどの程度利益が出るのかチェックしたいと思います。
ETH2
2020年3月から現在まで、Coincheck つみたてでイーサリアムを積み立てたと想定しましょう。3月のレートは10,000円であり、現在は60,000円となっています。つまり平均購入単価は10,000円と60,000円の平均値である35,000円が、ポジショントータルの平均購入単価となります。(※ここでは簡単に計算ができるようにわかりやすい数字を使っているため細かな計算を省いていることはご理解ください。)

そして現在60,000円付近のため、およそ25,000円の利益が出ていることになります。70%以上のリターンが出ていることになり、100万円積立てていれば170万円になっていることになります。

今回のイーサリアムの値動きの場合、価格上昇は上昇し続けたため、10,000円の段階で100万円分購入していた方が大きな利益を上げていたことになります。しかし、資産運用の場合は、何倍ものリターンを狙うのではなく、安定して資産を形成することを重視します。

10,000円の段階で買っていた方が得だったことは今だから言えることです。当時は、5,000円に下落してもおかしくない状況であり、100万円を全額投じていたら半分になっていた可能性もあるのです。だからこそ、リスクを抑えるために時間分散で投資する積立て方法が推奨されるのです。

④イーサリアムを資産ポートフォリオに組み込む

DeFiブームの過熱感も落ち着き、イーサリアムの上昇のペースも鈍化しているようです。しかし、小休止後にイーサリアムが上昇を再開すると期待している投資家は少なくありません。

暗号資産なので急騰もあれば急落することもあるので、ある程度利益が上がったら利益確定することも大切です。10年もの長期的な積立てではなく、数か月単位で見直したり、あるいは急騰したら一部利益確定をして下落したところで買い直す等、様々な方法が考えられます。

しかし、まずは積立投資を行って、ポジションの評価益が出てから判断すれば良いことです。淡々と積み上げていく投資方法をコインチェックで利用して頂くと、初心者でも安心して資産形成に取り組めるのではないかと思います。この機会に、コインチェックで暗号資産の資産運用の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12