Jack Dorsey氏がTwitterのCEOを退任、後任者は暗号資産をどう捉えるか

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Twitterは11月29日、Jack Dorsey氏が最高経営責任者(CEO)を退任することを発表した。2022年の任期満了に伴い取締役からも退く。Dorsey氏の後任にはParag Agrawal最高技術責任者(CTO)が任命された。

Dorsey氏は「CEOを務めるParagへの信頼は厚い。彼のこれまでのキャリアはTwitterに大きな変革をもたらした。今こそ、彼がリーダーになる時だ。」とコメントしている。

Dorsey氏はビットコイン支持者として知られている。実際、Twitterには9月にビットコイン(BTC)の投げ銭機能が実装された。また、プロフィール画像にNFTを設定可能にする計画も明らかとなっている。同氏がCEOを務める決済企業Squareのアプリ内では、ビットコインを購入することも可能だ。

しかし、Dorsey氏が支持しているのはあくまでビットコインだけのようだ。Squareにおける暗号資産の活用について「私にとって他のコインは全く関係ない」と発言。Squareのアプリ内でも購入できる暗号資産はビットコインのみに限られている。

11月の初めには、Square内でDorsey氏が率いるチームがビットコインの分散型取引所(DEX)の詳細を記したホワイトペーパーをリリースしたが、多くのDEXが構築されているイーサリアムには言及していない。他のアルトコインには興味を示していないことがわかるだろう。

これに対して、今後TwitterでCEOを務めることになったAgrawal氏は、暗号資産について公の場でコメントしたことはないようだ。自身のTwitterアカウントでもほとんど暗号資産に触れていないことがわかる。しかし、Agrawal氏はTwitterの分散型ソーシャルメディアプロジェクトであるBlueskyと、最近発表されたTwitter Cryptoチームの責任者を務めてきた。

これについて暗号資産メディアDecryptは「Agrawal氏はBlueskyに不可欠な存在であり、暗号資産支持者であると言える」と言及している。TwitterのCEOとして大衆の興味を自身や会社へひきつけるためにも、暗号資産コミュニティへの関与は非常に重要なものになるだろう。

Agrawal氏がBlueskyのメンバーに招いた中には、Zcashの開発者であるGraber氏やFilecoinに携わっているMolly Mackinlay氏などが含まれ、Dorsey氏とは異なりビットコインのみを支持する意向は持っていないかもしれない。

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