暗号資産決済サービスを提供するMoonPayが、著名人や富裕層をターゲットとしたNFTや暗号資産の購入をサポートする「コンシェルジュサービス」を開始していたことが明らかとなった。現在はベータ版として、テレビ司会者のJimmy Fallon氏とラッパーのPost Malone氏などを顧客としているようだ。
Fallon氏は11月12日、Bored Ape Yacht Club(BAYC)#599の写真を添えたツイートを投稿しており、その前日に同氏はデジタルアーティストのBeeple氏とのインタビューの中でMoonPayのサービスを利用してBAYC #599を入手したと語った。
MoonPayの広報担当者はこのサービスについて、「通常NFTを入手するためには、ウォレットを作成し、暗号資産を購入する。さらに、ウォレットに転送してその暗号資産でNFTを購入しなければいけない。このように手順が多く面倒なことをせずに、シンプルな方法でNFTを購入したいと考えている富裕層向けのフルサポートサービスである」と説明している。
MoonPayは2018年に開発がスタートし、現在はクレジットカードや銀行振込、Apple PayやGoogle Payなどのモバイルウォレットでの支払い方法による暗号資産の購入サービスを提供している。
この仕組みは、Bitcoin.comやNFTマーケットプレイスOpenSeaなどの事業者へ提供され、現在では700万人以上の顧客に利用されているという。世界160カ国で250社以上のパートナーを確保しているとのことだ。
11月23日には、Tiger Global ManagementとCootueが主導するシリーズAラウンドで約630億円を調達し、企業評価額が約4,000億円となった。CEO兼共同創業者であるIvan Soto-Wright氏は「今回の資金調達ラウンドは、我々が何をしているのかそして次にどこへ向かうのかに対する信頼の現れです。我々は、次の10億人を暗号資産市場へと導きます。」コメントしている。
【参照記事】MoonPay quietly set up a concierge service to help celebrities buy NFTs
株式会社techtec リサーチチーム
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