暗号資産取引所大手Huobiグループが、子会社のHuobi Venturesを通してDeFiやNFT領域、および自社のM&Aに対して1億ドルを投資していく方針を明らかにした。
Huobiグループは、5月13日に100%子会社のHuobi Venturesを設立したことを発表。3年間で1億ドルを創業直後のDeFiプロジェクトに投資していくとしている。また、グループのサービスを多様化すべくM&Aにも積極的な姿勢を見せると説明した。その上で、NFTに特化した1,000万ドル規模の専用ファンドも組成するという。
今回設立されたHuobi Venturesは、グループ全体に散らばるHuobiエコシステムファンドやHuobi Capital、Huobi DeFi研究所などと密接に連携する取り組みだ。Huobiは既に、パブリックブロックチェーンやステーブルコインなど数百のプロジェクトに対して6,942万ドルを投資してきたという。
NFTについても、NBA Top Shotに加えてRaribleやOpenSeaなどのプラットフォームが台頭しNFT市場は拡大の一途を辿っていると言及している。その上で、NFTコレクションやマーケットプレイス、ブロックチェーンゲームなどの新しいNFTプロジェクトに投資していくとした。
Huobi VenturesのCFOを務めるZhang Li氏によると、現時点では1億ドルの資金を用意しているものの、必要に応じて最大10倍まで規模を拡大することができるという。
Huobiグループに限らず、ここ数ヶ月でDeFiやNFTを対象にしたファンドの組成は相次いでいる。以下は2021年に入ってからの主要なDeFi・NFT関連のファンド組成情報だ。
- 2月:Union Square Ventures(USV)が2.5億ドルのファンドを組成し、全体の30%をクリプト領域に投資
- 3月:BlockTower Capitalが2,500万ドルのDeFi特化型ファンドを組成
- 3月:DeFi AllianceがDeFiファンドを組成し、NFTも投資対象に
- 5月:Andreessen Horowitz(a16z)が最大10億ドル規模のファンドを組成し、引き続きDeFiなどを対象に投資
- 5月:Multicoin Capitalが1億ドルの新ファンドを組成し、Web3やDeFi、メタバースへ投資
【参照記事】Huobi Ventures Launches with $100M for Early Stage DeFi Investments, Mergers and Acquisitions
株式会社techtec リサーチチーム
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