株式会社お金のデザインは4月6日、ESG投資、SDGs(持続可能な開発目標)に関するアンケートの結果を発表した。同社が提供するロボアドバイザーサービス「THEO(テオ)」ユーザーを対象に今年1月実施、4250人から回答を得た。ESG(環境・社会・ガバナンス)に対する企業の取り組みを重視して投資銘柄を選定するESG投資への関心は高く、特に環境分野への関心が高かった。SDGsでも「子供たちや自身の将来のために持続可能な社会にしたい」と考える人は多く、特に3世代同居世帯では単身世代に比べ倍という結果だった。
認知度と関心が高まっている半面、実際に社会貢献に関する活動をしている人の割合は10%に止まり、同社は「認識と実行の間にはまだ差がある段階」としている。
最初に、ESG投資に興味があるか聞いたところ、全体の43.7%が「興味がある」と回答。投資の目的として「投資を通じて資産運用を勉強したい」と回答した人の中では、54.7%が「興味がある」と回答、テオユーザーの多くを占める投資初心者は、資産運用を学ぶことと共に投資を通じた社会への貢献にも関心が高いことがうかがえる。
年収別にみると、1000万円以下の層が42.6%、1000万円以上の層が53.7%。年齢別では20代・30代で特に関心が高い傾向が見られた。
ESGの中で興味がある分野を聞くと、61.4%が「環境」を選択。環境への関心は60代以上が特に高く、社会への関心は20代が高いなど、世代によって関心分野も異なる。環境に対して関心がある理由としては「気候変動や自然災害が心配だから」が71.5%と高かった。一方、社会に対して関心がある理由としては、「高齢化問題が心配だから」が64.3%で最多。身近にある課題と将来の不安がESG投資への関心の高さに繋がっているようだ。
同社が提示した16個のESGのテーマについて、一番関心が高いテーマは「代替・再生エネルギーや二酸化炭素排出削減」となった。調査後にロシアによるウクライナ侵攻が起こり、ロシアへの経済制裁に伴い、エネルギーの供給問題が浮上している。代替・再生エネルギーへの関心は今、さらに強まっているかもしれない。
SDGsへの「関心がある」と回答した人に、関心の理由としてあてはまるものをきいたところ「子供たちや自身の将来のために持続可能な社会にしたい」が約45%でトップ。特に3世代同居のグループで関心が高く、日常的に幅広い年代とのかかわる環境が影響していると考えられる。
SDGsやESGに関する情報に触れる機会について聞いたところ、マスメディアからインターネットまで幅広いメディアで情報に接する機会が増えている一方、実際に社会貢献に関する活動をしている割合は1割。同社は「今後、実際に社会貢献に関する活動に参加する方法・手段などの情報が得られる環境となっていくことで、関心の高さが実際の行動に繋がる」と推測している。
【関連サイト】THEO+docomo[PR]
【関連記事】THEO+docomoの評判・概要
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム (全て見る)
- TBWA HAKUHODOが子会社「地球中心デザイン研究所」設立。マルチスピーシーズ視点で持続可能なデザインへ - 2024年10月5日
- 【9/19開催】サーキュラーエコノミー特化型スタートアップ創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO」第二期説明会 - 2024年9月25日
- 【10/8開催】東京・赤坂からサーキュラーシティの未来像を模索するカンファレンス&ツアー「Akasaka Circular City Conference & Tourism」 - 2024年9月19日
- 【9/19開催】サーキュラーエコノミー特化型スタートアップ創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO」第二期説明会 - 2024年9月10日
- PRI(責任投資原則)がインパクト志向金融宣言の賛同機関に参加 - 2024年8月5日