SWIFTが必要とされない将来。国際送金の課題を解決するブロックチェーン技術

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FX業を提供するOANDAは2月14日、「仮想通貨、ブロックチェーンに基づくB2B決済分野のアプリケーションと機会の解明」と題したシリーズで、何十年も前の「メッセージングサービス」であるSWIFTが、国際送金でブロックチェーンベースのアプリケーションに永久に取って代わられると述べた。

1970年代に設立されたインターバンク・インターナショナル・ファイナンシャル・コミュニケーションズ・ソサエティ(SWIFT)は、銀行間の金融メッセージングサービスの世界的なプロバイダーだ。200以上の国の11,0​​00以上の銀行や金融機関にサービスを提供し、年間65億件以上の金融メッセージを送信する。

SWIFTは2017年第4四半期に「ブロックチェーン技術は日が浅く現在採用する準備はできていない」と述べたが、SWIFTとブロックチェーンとの間の類似点を過小評価することはできない。SWIFTは電信為替取引に置き換わる目的で作られたものだ。電信為替取引は遅く、信頼性が低くセキュリティが脆弱だった。こうした問題に対して生まれたのがSWIFTは決済システムではなくメッセージングサービスであることが特徴だ。

SWIFTは何十年にも渡って安全で信頼性の高い国際金融システムを提供してきた。現在でもSWIFTは依然として支配的な地位を確立しているが、将来の保証があるわけではない。というのも、SWIFTはインターネット以前に作られ、競争が少なかった金融セクターでSWIFTは頂点を取ることができただけだったからだ。

近年、フィンテックの登場で多くの変化が訪れている。金融セクターで起こっている変化はフィンテックに起因し、革新的なソリューションをもたらしている。OANDAは「その最も革新的な開発がブロックチェーン技術であり、世界中の中央銀行がいかにして活用するかを研究しているため、金融の真のゲームチェンジャーとして完全に主流になるだろう。」として、クロスボーダー決済ソリューションを提供するリップルについて紹介をしている。リップルはブロックチェーンテクノロジーを活用して、金融機関に送金に関する次のような利点を提供している。

1.スピード:クロスボーダー決済は、3〜5日間の従来の方法と比較して数秒で行われる。支払いは瞬時に、オンデマンドで行われる。
2.信頼性:RippleのxCurrent製品は双方向メッセージングを可能にし、料金の透明化を可能にし、エラー、修理、調整を削減する。
3.コストの削減:ブロックチェーンは、FXコストおよび流動性要件を軽減するのに役立つ。また、即時支払い決済で、送金中に数日間、資金が拘束されることはない。

銀行が伝統的な金融から多様化し続けるにつれて、世界の決済システムも同様に変わるだろう。SWIFTは今のところ支配的だが長期的には、それは非常に厳しい課題に直面している。SWIFTは1970年代の創業以来、真の競争を体験してこなかった。しかし今やブロックチェーン技術の台頭により、国際送金はより速く、より信頼性が高く、よりコスト効率が良くなる見通しがある。SWIFTとブロックチェーン技術、両者が覇権を争うこととなる国際送金分野。引き続き注目していきたい。

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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