アメリカ都市毎の仮想通貨保有動向。サンフランシスコ・ベイエリアなどテック都市が際立つ

アメリカで仮想通貨の税務申告ソフトを提供するCointrackerは、2013年から2020年2月現在までの数万人の顧客データに基づいて、都市毎の仮想通貨保有量やポートフォリオに関する統計データを公開している。

「Cointrackerのユーザー数」ではカリフォルニア州のサンフランシスコがトップとなり、ニューヨークとロサンゼルスがそれに続いた。サンフランシスコのユーザー規模はロサンゼルスのほぼ倍の割合となっている。最新のテクノロジーブームの震源地であるサンフランシスコは、Cointrackerの「ユーザー当たりの平均保有額が大きい場所」で55,489ドルで首位となり、パロアルト(39,064ドル)、オークランド(35,173ドル)、サン・マテオ(30,635ドル)を含むベイエリアが上位4つを独占した。

アメリカ全体のCoinTrackerユーザーが保有している仮想通貨は、ビットコインが50.3%を占めた。2位のイーサリアムが28.7%、3位は米ドルにペッグされたステーブルコインであるテザーの4.1%と続く。

ただし、仮想通貨のリッチなユーザーが多い一部の都市では、イーサリアムの保有割合が大きい事がわかっている。サンディエゴはビットコインの保有率が19%に対し、イーサリアムの割合が66%と大きい。サンフランシスコもまた、ビットコインの保有率が39%に対し、イーサリアムの所有が56%と上回っている。こうした都市の傾向についてCoinTrackerは、「アーリーアダプターがビットコインで富を得て、その後イーサリアムに早くから参加したのではないか」としている。

全体的に、仮想通貨ブームで裕福になった都市は、主にテクノロジー企業が集中しているエリアにある。サンフランシスコやシリコンバレーの郊外など、仮想通貨のアーリーアダプション(早期採用)という点で先導した。また、固有のテクノロジーコミュニティを抱える北バージニアやシアトルのような都市が、仮想通貨市場に参入してきたことを示している。

仮想通貨市場はデリバティブ商品の発展と機関投資家の参入により、投機的な側面が取り沙汰されることが多い。しかし、世界中のテクノロジーコミュニティが構築し続けており、そうしたプロジェクトの中からイーサリアムを越える投資リターンを発揮するコインが出現するのだろう。2019年には分散型オラクルを提供するチェーンリンクがICO時の30倍というリターンを叩き出した。

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