オンラインゲーム大手で東証プライム上場のネクソンが、1億ドル相当(111億円)のビットコインを購入したことを4月28日に発表した。東証プライム上場企業が財務資産にビットコインを組み込むのは初めての事例だと報じられている。
ネクソンは、1994年に創業されたオンラインゲームの制作や開発、配信などを手掛ける会社だ。2011年12月に東京証券取引所第一部(東証一部)へ上場し、2015年にJPX日経インデックス400、2017年には日経株価指数300の構成銘柄に採用されている。
代表作には、メイプルストーリーやカートライダー、アラド戦記などがあり、190を超える国と地域でサービス展開しているという。
今回ネクソンは、手数料および経費を含め1BTCあたり平均取得価額約58,226ドル(6,446,183円)で、計1,717BTCを購入したとしている。この金額は、ネクソンが保有する米ドルや韓国ウォン、日本円を含む現金および現金同等物の2%未満にあたるという。
ネクソンで代表取締役社長を務めるオーウェン・マホニー氏は、次のようにコメントした。
「今回のビットコイン購入は、株主の利益を守り、そして当社が保有する現金の購買力を維持するための戦略を反映するものです。現在の経済環境下において、ビットコインは流動性の高い長期的な安定資産であり、将来の投資における現金の価値を維持するものだと考えています。」
暗号資産の分析サイトCoinGeckoによると、2021年4月末時点でビットコインを保有する上場企業は22社になるという。ビットコインの保有量ランキングでは、1位のマイクロストラテジーに次いでテスラやギャラクシーデジタル、スクエアといった企業が名を連ねる。
ネクソンは、今回のビットコイン購入によりランキングで7位に入る形となった。これは、香港の上場企業Meituなどを抜きアジア全体でトップに位置する。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
株式会社techtec リサーチチーム
最新記事 by 株式会社techtec リサーチチーム (全て見る)
- 米Coinbase、NFTマーケットプレイスのβ版をリリース - 2022年4月25日
- イーサリアムが初の年間レポートを公開、16億ドルの財源やETH総発行量の0.3%を保有していることが明らかに - 2022年4月21日
- Meta、メタバースでのクリエイター向け販売手数料を47.5%に設定 - 2022年4月20日
- イーサリアム「The Merge」の実施が2022年後半に延期 - 2022年4月19日
- 「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ - 2022年4月15日