暗号資産ウォレットMetaMaskを開発するConsenSysは3月29日、MetaMask公式Twitter上でモバイル版アプリのMetaMask Mobileのv4.3.1をリリースしたことを明らかにした。
今回のアップデートの目玉は、「Apple Payへの対応」である。本アップデートにより、iOSユーザーはApple Payを利用して暗号資産を購入できるようになった。なお、暗号資産の購入とApple Payの接続には、暗号通貨決済サービス「Wyre」が利用されている。
Wyreは、手軽に決済サービスを構築できるペイメントAPIを提供している企業だ。MetaMask以外にも、NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaやステーブルコインを発行するMakerと提携している。
さらにApple Payに対応したことで、ユーザーはApple Pay対応のVisaとMasterCardのデビットカード、クレジットカードによる支払いも可能となった。現在、Apple Payで購入可能な暗号資産はイーサリアム(ETH)のみとなっており、その他の暗号資産への対応に関してはアナウンスされていない。
また、これまでWeb版MetaMaskのみで提供されていたプライベートブロックチェーンへのトランザクションにも対応した。これにより、モバイル版MetaMaskでもネットワーク手数料を必要としないトランザクションに対応することができ、プライベートブロックチェーンへのアクセスも可能となった。
その他にも、アップデートによりダークモードが追加されている。ユーザーが利用しているOSがダークモードを有効にしている場合、MetaMaskアプリにも自動的にダークモードが適用されるとのことだ。
ConsenSysは、アップデートに関するツイート文で「MetaMaskのリカバリーフレーズを共有しないようにしてください。」と注意を促しており、MetaMaskがリカバリーフレーズを要求することも決してないと述べている。
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】https://twitter.com/MetaMask/status/1508580273868353537
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株式会社techtec リサーチチーム

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