米国大手の投資銀行JPモルガン・チェースは、ビットコインの相場は2017年と同様に動いており「本質的な価値を超えて高騰している」とする考えを示した。5月20日、ブルームバーグが報じている。
JPモルガンがビットコインの価値を算定するために行った分析は、ビットコインを「コモディティ」と仮定義し、マイニングに必要となる電気代などの情報を計算する「製造原価」という手法だ。レポートでは、数日前からの価格高騰によって、ビットコインは本質的価値と大きく乖離しているという分析結果に達している。また、2017年後半の価格高騰時にも同様の価格乖離が見られたが、投資家の買い意欲を削ぐイベントが発生したことから、実質的価値にまで戻ったとしている。
ビットコインの価格は、2017年12月に200万円を突破し過去最高価格をつけたのち、2018年からは一変して下落トレンドへ移行、2019年3月までは43万円を下回っていた。2019年4月には55万円に達する上昇を見せ、5月には90万円を超え、現在では100万円を視野に捉えている。
FX取引プラットフォームを提供するEtoro社のアナリストGreenspan氏は、現在ビットコインがこれまでの下落相場からトレンドの転換点にあると自身の見解を述べる。しかし、ビットコインの適正価格については、アナリストや研究者であっても大きく意見が分かれるところだ。仮想通貨は株式や為替などと比べても価格の変動幅であるボラティリティが大きい。仮想通貨へ投資をする場合、リスクとリターンを考慮した無理のない資金での投資がおすすめだ。
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【参照記事】JPMorgan Says Bitcoin’s Jump Mirrors 2017’s Boom-Bust Pattern
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立花 佑
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