ゴールドマンサックス、「ビットコインは新しい金」との見方を示す

投資銀行のゴールドマンサックスは、国際金融市場の中で、ビットコインが価値貯蔵手段としての役割を持つと考えている。同社のアナリストZach Pandlが、顧客に向けたレポートの中でビットコイン及び仮想通貨全般に対する見解を次のように示した。

まず肯定的な見方として、仮想通貨がアセットクラスとして長期的に成熟するにつれ、ビットコインなどのデジタル通貨は金や他の安全資産に近い存在になるとしている。つまり投資先として高いリターンを得られるものではなくなるが、その分価値が非常に安定するようになるという見解だ。

Pandlは、今ビットコインの需要が急激に伸びている理由を、統制された貨幣制度や現行の金融インフラに対する不満が高まってきているからだと分析している。ビットコインの隆盛は不換紙幣への不満に起因する自然な成り行きとの見方だが、同時にビットコインの価格動向や仮想通貨市場の急激な成長率に対する否定的な見方も紹介している。

例えばイーサリアムのVitalik Buterinは、仮想通貨市場の規模は大きいものの、一般の人々への普及率や分散型アプリケーションの開発などの点に不十分さがあると述べている。それぞれの仮想通貨の市場評価に納得できる場合もあれば腑に落ちない場合もあり、その意味でPandlが仮想通貨市場のことを「昔ながらのバブル」と説明しているのもまた一理ある。

最後にビットコインの可能性を示す見解として、ゴールドマンサックスのCEOであるLloyd BlankfeinがCNBCのインタビューで説明した内容が紹介されている。Blankfeinは、金本位制が廃止され不換紙幣が導入されたときも、人々は当初それを受け入れていなかったことを強調する。不換紙幣が貨幣の主流となるまでに時間がかかったように、今は主流が不換紙幣からデジタル通貨に変わる過渡期にあるのではないか。今は誰にも断言できないが、後になって見たときに明らかになるだろう。

【参照サイト】Bitcoin is the New Gold, a Better Safe Haven Asset: Goldman Sachs

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木村つぐみ

木村つぐみ

海外ビジネス情報の翻訳、ライティングを幅広く手掛けており、HEDGE GUIDEでは暗号通貨・仮想通貨関連記事を担当しています。暗号通貨・仮想通貨の特に興味深い点は、貨幣の持つ共同幻想性を明るみに出したことだと思っています。初心者の方にも分かりやすい説明を心掛けていきます。