イーサリアム財団が新たなインセンティブプログラムを開始

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暗号資産イーサリアム(ETH)とその関連技術の開発をサポートする非営利団体「イーサリアム財団」は12月13日、ソフトウェア開発チームがコアネットワークを維持することを報奨する「Client Incentive Program(クライアント・インセンティブ・プログラム)」を開始することを発表した。

この奨励プログラムでは、クライアントチームに対して、メインネットで運用するための144のバリデーター(4,608ETH相当)権限が付与されるという。バリデーターとは、ブロックチェーンに記録されるデータが正しいかどうかを検証するノードのことだ。

クライアントチームは、パフォーマンスとセキュリティの要件を満たすソフトウェアを構築し続けることで、報酬をアンロックすることができる。イーサリアム財団によると、クライアントチームがメインネット上で一定以上の成果を達成し続ける限り、ETHで奨励金を分配していくという。

近年、イーサリアムのエコシステムで持続可能な事業を行う手段は増加していたものの、メインのネットワークに直接貢献するソフトウェアの開発が少なかったため、今回のプログラムが作られたようだ。

バリデーターはマージ後に取引手数料を得るため、このプログラムは収益源の一つとして機能することになる。奨励金については、さらなる報酬を得るためのステーキングに使用したり、出金して清算するなど、自分の好きなように使うことが可能とのことだ。

イーサリアム財団は、今回のプログラムの参加対象として以下のチームを挙げている。

  • Hyperledger Besu
  • Erigon
  • Go-ethereum (geth)
  • Lighthouse
  • Lodestar
  • Nethermind
  • Nimbus
  • Prysm
  • Teku

イーサリアム残団のエグゼクティブディレクターを務めるAya Miyaguchi氏は、自身の公式ツイッターにて、「イーサリアムの健全性と分散化を図るには、多種多様なクライアントの存在が必要不可欠です。」と述べたうえで、「このプログラムは、ネットワークの維持に注力し続けたチームに対する、イーサリアムコミュニティの感謝の気持ちを象徴するものでもあります。」とコメントしている。

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【参照記事】Announcing the Client Incentive Program | Ethereum Foundation Blog

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec