株式会社FUNDINNOは5月6日、株式投資型CFサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で新規案件「統計心理学で与信のスコアリング。『金融アクセスを平等にする』零細・女性起業家向けマイクロファイナンス」の情報を公開した。新株予約権型で、発行者はビー・インフォマティカ株式会社。目標募集額1629万円、上限応募額2799万円、投資金額は1口9万円、1人5口まで。申込期間は5月12日~18日。
ビー・インフォマティカ社は代替クレジットスコアリングモデルの開発事業や新興国向けのマイクロファイナンス事業を行う。現在はマレーシアの零細事業者向けに金融ソリューション「ENTREBITION」を提供。同国内で新たなビジネス創出に挑戦したくても信用がなく保証人もいない女性・零細企業向けに、統計心理学テストを通じた迅速な融資を可能とするデジタル貸金プラットフォームだ。

特徴として、伝統的な金融機関が行う審査に代わるものとして独自の信用スコア診断を用いている。この診断には統計心理学が実装され、申込者の意思決定プロセスや責任感などをスコア化する。具体的には、起業家精神、金融リテラシー、法令遵守の姿勢3要素から成る全46問を、5段階の選択肢から回答する形式にてオンライン上で行う。

テスト通過後は同社からのインタビューを受けてもらい、貸倒れリスク抑制を前提として適格者に対して最短2~3営業日で融資を行うことが可能となる。仮にテスト不合格となった場合は、金融リテラシーの向上等を目的とした教材での学習を通じて最大3回まで再テストの機会を提供している。
融資は1パッケージ約30万円~、12ヶ月の返済プランで提供。マレーシアにおける30万円の価値は大きく、飲食店経営であれば店舗スペースの拡大、衣料や雑貨の販売であれば新商品PRのためのイベント出展など、事業の成長に役立てられているという。

借入希望者に対してはサイコメトリクス(統計心理学)テストを用いた信用スコア診断を行っており、現在は他社が開発したテストを採用しているが、今後は自社独自のテストを提供するため市場テストを進めている。既にマレーシアの一部の地域を対象にサービスを開始しており、今後はデジタルライセンスを取得することで、融資プロセスの完全デジタル化とマレーシア全土への展開を目指す。今年、デジタル貸金ライセンス資格が適正事業者に与えられる運びとなっており、同社が取得できれば同意書サインの実行までオンラインで完結できる。全過程を100%デジタル化することで、顧客拡大を加速することができると期待している。マレーシアの次は、人口約13.8億人のインドへの展開を計画する。
ファンディーノで調達した資金はマイクロファイナンス貸付原資、研究開発費(サイコメトリック事業、マイクロファイナンス事業)などに充てる予定だ。
マイルストーンでは2028年のIPO、連結の売上高約10億円を目指す。28年までに、連結子会社におけるマイクロファイナンス貸付件数(新規・リピート)約9400件を計画している。
【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・口コミ
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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