先週末のビットコイン相場は一時33,000ドル台まで下落。
先週は米国でFOMCが行われ、0.75%の利上げの可能性を否定したパウエル議長のコメントから一時株式市場は大幅に反発する動きも見られたが、結局利上げ方向の路線に変化はなく景気減速が大きく現実的になったことから、株式市場が大幅下落する動きとなっていた。
そしてビットコインはS&P500指数との相関が0.7以上という高まりを見せており、株安に連れて下落する動きに。
米国の10年債利回りも3.15%まで上昇しており、金利の上昇に歯止めがかからないような動きになりつつある。
しかし個人的にはここからさらにアメリカの利上げスピードが早まるとは想定しておらず、ドル高の動きはここ1ヶ月の間に収まるのではないかという可能性があると考えており、ここからドル高ポジションというのは少し怖い印象を持っている。一方で円安方向での推移は今年は継続するような政策を日本では取っているため、クロス円は押し目で淡々と拾っていく方針で考えている。
ドル円はFOMC後に一旦130円を割れて下落する動きを見せていたが、押し目を作った格好となり、朝方には131円をトライする動きに。ドル円は流石にショートで入るのは違和感を感じるため、下落したら拾っていくという方針に変わりはない。
ビットコインは株式市場に連動している中、短期的にもファンディングレートがマイナス方向に傾きつつあり、短期的には調整が終了しているようにも見えるものの、ビットコインの水準的には30,000ドルを割れる可能性があるのは大きく注意したい。
短期的な保有者が足元相当清算に追い込まれていることが下記のチャートからわかることから、大口の保有者が手放しているという動きは出ていないため、このポイントは頭に入れておきたいところ。
8日の下落はUSTに対して3億ドル相当の売りが仕掛けれれており、ステーブルコインにもかかわらず一時0.8%ほど価格が乖離する場面も見られた。USTを支えるために無制限に介入すると約束していることもあり、なかなか厳しい場面となったことが推測される。その影響でビットコインが下落したとも言われているが、個人的には株式市場にただ連動していて、その動きが継続したという程度で捉えている。
ポジションとしてはドル円も一旦手放しており、ユーロドルのロングとNZDUSDのロングを先週末エントリー。まだポジション量としては少額のため、戦略的に買い下がりつつ、ドル売りトレンドに乗れないかと考えている。
また日経平均は25,000円台まで下落すると考えており、戻り売りの方針は変えておらず、27,200円あたりから本当は売って行きたいがちょっと離れ過ぎているため静観中。
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中島 翔
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