「マスタリング・ビットコイン」の著者アンドレアス・M・アントノプロス氏は、DeFi(分散型金融)を活用して保有しているビットコインから受動的収入を得る方法を紹介した。米ブロックチェーンニュースメディアDecryptが6月30日、伝えている。
アントノプロス氏はビットコインの保有から受動的収入を得るにはDeFiを活用するのが最良の方法であると述べ、代表的なDeFiプラットフォームであるMakerDAOについて語った。MakerDAOはイーサ(Ether)ベースのトークンを担保にローンを組み、ステーブルコインDAIを借り入れるプラットフォームだ。
現在では、ビットコインに裏付けられたEtherトークンであるWBTCもMakerDAOの担保資産の一つとされている。アントノプロス氏はWBTCを担保にMakerDAOでDAIを発行し、DAIを貸し出すことで「副次資本」を得ることに成功したとしている。
しかし、アントノプロス氏はイーサリアム・プラットフォームであるDeFiにビットコインを移行することにリスクが伴うと忠告している。イーサリアムの手数料(ガス)が高騰することもあれば、スマートコントラクトにバグが無いことを証明するのは不可能に近い。「単に資産を保有しているだけの状態と比べれば、ユーザーは資産の一部か全部を失うリスクを負っている」と同氏は加えた。
暗号資産FXやアルトコインへの投資など資産運用の形は様々あるが、より低リスクの運用手段を選択することが重要と言える。今後、DeFiのリスク評価が進むことで、より多くの資本がイーサリアム・ブロックチェーンに流入することになるかもしれない。
【参照記事】How to use DeFi to earn passive income with your Bitcoin
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高橋奈夕
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