暗号資産・ブロックチェーン業界における求人数が、2020年9月5日から2021年7月16日までに118%増加したことが明らかとなった。検索求人サイトIndeedが報告している。
Indeedのデータによると、依然として最も多くの求人はソフトウェア開発者であるものの、求人数の増加率は0を下回り、最大の落ち込み幅となる-5.1ポイントとなった。最も大きな増加率を記録したのはマーケティングとなっており、次いでマネジメント、ヘルプデスクとなっている。財務関連の求人数も増加しており、業界全体として、新規プロジェクトの立ち上げフェーズから成長フェーズへと移行していることがわかる。
暗号資産・ブロックチェーン業界の求人は、新型コロナウイルスの影響を受け、2020年2月から16%の急落を記録していたという。その後、2020年9月を機に上昇に転換し、現在は新型コロナウイルス前の水準を超えているようだ。
上昇要因には、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の価格高騰が関係しているという。マーケティング職が最も大きな上昇幅を記録したのも、価格の高騰が影響しているだろう。なお、求人数だけでなく、価格が高騰している期間はIndeedにおけるユーザーの検索数も増加すると紹介されている。
Indeedは、暗号資産・ブロックチェーン業界はグローバル化が顕著であるとし、リモートワークがセールスポイントになると評価した。他の業界と比較すると、リモートワークが可能な求人数が5倍以上になっている。
今回のデータに関連する韓国メディアKorea IT Timesの分析では、ブロックチェーン業界で仕事に就く場合、多くの場面で経済学およびプログラミングの知識が求められると言及されている。
しかし、現状はほとんどの人が必要な知識を独学で身につけているという。これは、大学などの教育機関が、ブロックチェーンに関する学びの環境を整備できていないことに起因すると指摘。早急に対応すべきとの見解を述べている。
【参照記事】Job Seeker Interest Spikes in Crypto and Blockchain
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