国内大手取引所コインチェックが、メタップス傘下のメタップスアルファ全株式を取得し、子会社化したことを2月5日に発表した。今後はコインチェックテクノロジーズに商号を変更する予定だという。
メタップスアルファは、2019年9月よりNFTマーケットプレイス「miime」を運営している。コインチェックも2020年8月に同様のNFTマーケットプレイスを提供する方針を明らかにしていた。
コインチェックは、昨今のNFT市場拡大が顕著となる一方で基盤となるイーサリアムの取引手数料(ガス代)が高騰していることを受け、オフチェーンのNFTマーケットプレイスの開発を進めているという。
一方で、イーサリアムそのものの開発が進み取引手数料の問題が解消されるであろうことを想定し、オンチェーンのNFTマーケットプレイスにも注力する方針を定めたと説明している。メタップスアルファの買収は、既にオンチェーンで稼働しているmiimeが目的だといえるだろう。
今後の運営体制ついて、コインチェックは次のようにコメントしている。
「株式会社メタップスアルファの商号および役員体制は変更となりますが、同社が提供している『miime』につきましては、『Coincheck』とは別のブランドのサービスとして引き続きサービスを提供して行く予定です。」
miimeのブランドは変更されるものの現在のユーザーは特に手続きすることなくサービスを継続利用することができるという。
これまで、NFTのマーケットプレイス市場は海外のOpenSeaが牽引。miimeをはじめ2019年にはいくつかのマーケットプレイスが誕生したものの、流動性に勝るOpenSeaの一強状態は変わっていなかった。
しかしながら、2020年に入りNFTの資産価値が高騰するにつれNFTマーケットプレイスが乱立する状況に。国内でもコインチェックが参入するなど、2021年は一層の盛り上がりが期待できそうだ。
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