ナスダック上場の暗号資産取引所Coinbaseの株式の大口保有者が明らかとなった。米メディアCoinDeskが8月18日に報じている。大手金融機関がこぞってCoinbase株を保有している。
今回の動きが明らかとなったのは、各社が第二四半期決算を発表した6月末時点のレポートによるものだ。CoinDeskによる報道では、少なくともゴールドマンサックス、JPモルガン、シティグループ、バンカメといった米メガバンクが紹介されている。加えて、ブラックロック、ミレニアムマネジメント、ブリッジウォーターといった資産運用会社もCoinbase株を保有していることがわかった。
大手金融機関は、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産に直接資金を投入せずに、Coinbase株を保有することで間接的に暗号資産市場の成長を自社の成長に繋げようとしているようだ。
ただし、その全てがロングポジションではないと言及されている。大手ヘッジファンドのCitadel Advisorsは、6月末時点で13億ドル相当のCoinbase株を保有しているものの、その大部分はオプション取引によるものだという。
今回の報道に先がけて、半導体大手のインテルもCoinbase株を保有していることが明らかとなっている。インテルが証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、6月末時点で76万3,000ドル相当を保有しているという。決して大口ではないものの、暗号資産事業が幅広いジャンルから注目を集めていることがわかる。
民間企業以外にも、米州が運営する年金基金や投資機関がCoinbase株を保有しているという。具体的には、ペンシルバニア州、ウィスコンシン州、テネシー州、ユタ州があげられた。
Coinbaseが発表した第二四半期決算では、イーサリアムの取引高がビットコインの取引高を上回るなど、取引所事業の堅調な成長をアピールしている。
なお、Coinbaseは8月19日に日本での事業開始を発表している。同日開催された記者向け発表会では、世界最高レベルの安全性と初心者でも簡単に使える操作性を強調した。
【関連記事】Coinbase(コインベース)の口コミ・評判・口座開設
【参照記事】Bridgewater, Citadel, Even Tennessee’s Treasury Among Coinbase COIN Whales
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