米暗号資産取引所Coinbaseの提供するデビットカードが、Apple PayとGoogle Payに対応することを6月1日に発表した。それぞれのアプリにCoinbaseアカウントを紐づけることで、アカウント残高で日常生活の支払いが可能になる。
Coinbaseのデビットカードは、クレジットカード決済大手のVisaとの提携により提供されている。決済に使用すると、最大で4%が暗号資産としてキャッシュバックされるのが特徴だ。このリワードは、Apple PayおよびGoogle Payを通して決済された場合でも同様に付与されるという。
現時点でCoinbaseのデビットカードが対応しているキャッシュバック銘柄は、ビットコイン(BTC)が4%、ステラ(XLM)が1%だ。Coinbaseは、米国におけるモバイル決済が2020年29%増加したとし、日常生活における決済手段としてApple PayとGoogle Payが浸透していると説明している。
支払額に応じた暗号資産リワード対応のデビットカードは、Coinbaseの他にマスターカードやBlockFiなどが提供している。実際の仕組みとしては、決済のタイミングで事業者が暗号資産から法定通貨へと換金する役割を担う。
決済に使用した暗号資産はその時点で利益確定の扱いとなるものの、それでも米国では暗号資産リワードに対応したデビットカードが人気を集めているという。
今回のCoinbaseの発表と同じタイミングで、大手暗号資産取引所KrakenはiOSとAndroidに対応した取引アプリを発表している。アプリを通して、ビットコインやイーサリアムをはじめとした50種類を超える暗号資産に対応する。
背景には、より多くの新規ユーザーを獲得するための戦略があるという。Krakenにおける取引高は、5月時点で既に2021年初から6倍以上に増加しており、さらなるユーザー獲得のための方針としてモバイルアプリに着手したとしている。
米暗号資産メディアThe Blockによると、5月のCoinbaseの取引高は2,000億ドル強、Krakenは1,000億ドル強になるという。
【参照記事】Now use your Coinbase Card with Apple Pay® and Google Pay™
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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