2021.6.8 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインはサポート割れから急落】

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昨日のビットコイン相場は大幅下落。日中は36,000ドル台半ばをつけているビットコインだったが、その後米国時間にイエレン財務長官の発言もあり、三角保ち合い下抜けを確認した後急落し33,000ドル台半ばまで3,0000ドル前後の下落を見せた。

一方で、イーサリアムは下落を見せるもまだ2,600ドルのサポートラインを朝方では割れておらずサポートされている形となっており、2,600ドルを割れると次は2,200ドル付近がターゲットとなってくる状況。

引き続きマーケットはエルサルバドルのビットコインを法定通貨にする話題で持ち切りで、今後の中銀の対応は大きなポイントとして頭に入れておく内容。

昨日米国市場はNYダウが下落するなか、NASDAQは上昇。イエレン財務長官が金利上昇をプラスと発言していることがビットコインの下落に若干なりとも寄与したか。インフレヘッジとしてビットコインを利用するという投資家も多く、金利上昇を許容した場合インフレヘッジのための資産クラスの妙味は薄れるため、ビットコインが反応したとも考えられる。

エルサルバドルのニュースはビットコインに好材料として捉えられている様子だが、個人的には規制の強まりも考えるべきであるため、相場に対してはニュートラルで構えている。短期的には、中国が規制強化など仮想通貨やマイニングに対して強まりを見せていることの方がマーケットに対してのインパクトは大きいと考えている。

ビットコインはサポートを割れているため、本日はショート目線を維持。短期的なファンディングコストがマイナスの段階ではショートは振りにくいが、少しでも戻りを見せた段階で本日は素直にショートで細かく取っていきたい。ターゲットは30,000ドル付近までが視野に入ってきている。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12