ブルームバーグ商品指数(BCOM)の2020年6月の商品市況レポートは、ビットコインと金を「今年最も発展するトップ候補」と位置付けた。他の金融商品と比べて両方の資産価格が2020年に優れた結果を残すと強気の見解を示している。
「Commodity Outlook」の6月号でブルームバーグは、相場変動の激しい2020年の金融市場において、ビットコインと金の上昇率が優れた結果を示している事を高評価している。新型コロナウイルスのパンデミックによって拍車がかかった可能性があるが、この傾向はしばらく持続するとブルームバーグは推測している。
レポートによると、現在のビットコインと金はさらなる価値上昇に向けて足場を固めている。金は1オンス=1,700ドル台を維持することで次の上昇相場に向けた基礎となる。ビットコインは3月12日に45%暴落するも急回復を遂げ、9,000~10,000米ドルの価格帯で安定しつつある。ブルームバーグは、投資家がこの水準で蓄積していると分析している。
アナリストはまた、ビットコインを「休息中の強気(Resting bull)」と称し、ネットワークの根本の信頼を損なわない限り上昇し続けると結論付けた。「株式市場が回復すれば、ビットコインと金は浮力を得ることになる」という。
ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア商品ストラテジストのマイク・マクグローン氏は自身のツイッターで、ビットコイン価格が上昇し続けると強気の見解を繰り返している。中央銀行による前例のない量的金融緩和は多くの市場で供給過剰の状況を招き、「デジタルゴールドとしてのビットコインの成熟を加速させる」とマクグローン氏は述べている。
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高橋奈夕
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