米インターコンチネンタル取引所傘下のデジタルアセットプラットフォームBakktが、個人消費者向けの決済アプリを3月30日にローンチした。ビットコインによる支払いが可能となっており、米国ではスターバックスで使用することができるという。
Bakktアプリでは、ロイヤリティポイントを現金化したりビットコイン決済が可能になったりするなど、消費者に決済手段の選択肢を多く提供する。今回の発表に先立ち、招待制のアクセスプログラムが行われており、50万人以上が参加していたという。
今回のローンチに伴い、スターバックスやGolfNow、Best Buy、Choice Hotels、Fiservといったブランドで使用することができる。スターバックスでは、スタバカードにビットコインでチャージすることが可能だという。
また、世界最大の家電量販店であるBest Buyでは、Bakkt連携のVisaデビットカードも提供しており、Bakktアプリの利用者限定の割引などが行われる予定だ。その他の提携先でも、各社が提供する独自ポイントをBakktアプリに組み込んだ様々な取り組みが行われるという。
現時点ではビットコインのみの取り扱いとなっているものの、アプリ内には取引機能も実装されている。Bakktは、ニューヨーク州のビットライセンスを所有しており、ビットコイン先物取引やカストディ事業も展開している。
Bakktは、全てのデジタルアセットを法定通貨と同じぐらい流動性のあるものにすることを目指しており、今回の発表についてCEOのGavin Michael氏は次のようにコメントした。
「一般的な消費者は、ギフトカードからポイントやビットコインまで、非常に多くのデジタルアセットを保有していますが、その価値を適切にトラッキングして活用するための環境が不足しています。Bakktアプリによって、デジタルアセットへのアクセス機会を全ての人に提供できることを嬉しく思います。」
Bakktは2018年に設立されたばかりではあるものの、既に21億ドルの価値があると評価されている。2021年1月には、特別買収目的会社(SPAC)による合併を通してニューヨーク証券取引所に上場することを発表していた。
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【参照記事】Bakkt Launches Its Digital Wallet, Bakkt App, to Manage All Forms of Digital Assets, Debuting with Starbucks, GolfNow, and Best Buy Among Other Marquee Brands
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