セミ分散型のアプローチでアフリカ大陸の金融包摂を狙う。仮想通貨Akoin共同創設者

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金融技術が急速に発展しており、経済的なポテンシャルを持つアフリカなどの開発途上国では、先駆けて仮想通貨(暗号資産)の採用が進む土壌が整っている。仮想通貨プロジェクトAkoinの共同創設者Lynn Liss氏がブロックチェーンニュースメディアCointelegraphに寄稿した。

Liss氏によれば、アフリカ大陸の15~24歳の人口は2億人と世界最大だ。彼らはモバイル技術に慣れ親しんでおり、仮想通貨を含む最新のオンラインツールを受け入れる土台が出来ている。Lissはまた、仮想通貨がアフリカ大陸のブロックチェーン起業家に有利な選択肢を提供すると加えた。銀行口座やクレジットカードを持たなくとも、シームレスかつグローバルな価値の交換や安全な価値の保存を可能とする。加えて、ケニアでモバイル決済システム「M-pesa(エムぺサ)」は発展し、国のGDPの半分近くを占めている。この事実は送金ツールの需要を示している。

仮想通貨は、世界17億人と推定されるアンバンクトに金融取引の新たな価値交換ツールを提供する可能性がある。しかし、Liss氏によるとこうしたユースケースに役立つ仮想通貨は必ずしもビットコインだけではない。確かにビットコインはピアツーピアの取引が可能で、仲介コストを排除し、迅速な交換を可能とする仮想通貨として世界的に受け入れられている。だが、ビットコインの完全に分散型な構造のためにビジネスモデルやリーダーシップが欠けており、また企業や生活のペイメント専用に設計された訳ではないため、あまりに投機的で価格予測が困難な性質がある。

Lissは代替案として、半ば分散型なアプローチを提案する。分散型なソリューションを提供する一方で、企業が中央集権的にリーダーシップを取ることで、人々の信頼とサポート獲得に必要な要因の成長と運用が可能になるという。

仮想通貨Akoinはステラ財団と提携しており、ステラブロックチェーンで発行されている。6月25日にAkoinチームは、数百万人に及ぶ医療データの管理システムの構築するためにルワンダのヘルスケア事業者Jeevと提携した事を発表した。

【参照記事】Crypto Is the Revolution Leading Developing Countries to Financial Inclusion

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高橋奈夕

国際基督教大学4年。NYに支社を置くブロックチェーン専門のベンチャーキャピタルで半年以上インターンとして勤める。バイリンガルを生かして海外の記事を翻訳し、よりよい情報を国内に広めることにコミットしている。