Metamaskだけでは不十分?NFTを安全に保管する方法とは

今回は、ハードウェアウォレットを通じてWeb3事業に取り組むLedger株式会社から寄稿いただいたコラムをご紹介します。

目次

  1. なぜMetamaskだけでは不十分?
    1-1. NFTに「必須」のOpenSeaとMetamask
    1-2. 秘密鍵の保管にMetamaskは不十分
    1-3. どうすればNFTを安全に保管できる?
  2. 「NFTの金庫」となるLedgerの特徴
    2-1. ハードウェアウォレット「Ledger Nano」シリーズ
    2-2. ブラインド署名なしのソフトウェア「Ledger Live」
  3. 「NFTの金庫」となるLedger Nano S Plus

NFT(ノン・ファンジブル・トークン)は非常に高い買い物になるため、もし保管方法に不備があって盗難にあってしまうと、その被害は相当な金額になってしまうでしょう。そうしたNFTの資産性にも係わらず、NFTを危険な場所に保管してしまっている方は少なくありません。

インターネット上にNFTを保管し続けることは、ハッキングのリスクが高い場所に大金を置き続けるようなものです。今後成長するであろうNFTを見つけることも大事ですが、安全な場所に保管することも同様に重要です。そこで、今回はフランスを拠点に持つハードウェアウォレットLedgerのNano S Plusが、「NFTの金庫」としてなぜ有効であるかを解説していきます。

Metamaskだけでは不十分?

NFTに「必須」のOpenSeaとMetamask

NFTコレクターにとって、OpenSeaとMetamaskは欠かせないサービスです。OpenSeaは世界最大のNFTマーケットプレイスで、2021年第4四半期の売上高が360億ドル(約4兆3,300億円)を記録。前年同月比から5万%も増加しました。最近は、LooksRareなど分散型のNFTマーケットプレイスなどが登場してライバルも増えてきていますが、NFTコレクターにとってOpenSeaは鉄板のマーケットプレイスでしょう。

そしてもう一つのMetamaskは、ソフトウェアのウォレットを指します。イーサ(ETH)をはじめとして様々な仮想通貨を保管し、送受金やスワップ(仮想通貨同士の交換)をすることができます。開発しているのはConsenSysというイーサリアム共同創設者のジョセフ・ルービン氏が立ち上げた会社で、2022年3月、月間アクティブユーザーが3,000万人を超えました。こちらは、世界中のNFTコレクターがデフォルトで用意しないといけないウォレットになりつつあります。

OpenSeaを開いてMetamaskをつなげることで、Metamaskで保有するETHを使ってNFTの売買を行うことが基本です。

秘密鍵の保管にMetamaskは不十分

Metamaskは、ブラウザを通して使うソフトウェアです。つまり、インターネットと常時つながっていることを意味します。NFTの取引を頻繁に行う場合は便利ですが、秘密鍵が一定のリスクにさらされることになります。

仮想通貨の世界では、ある取引の実行を許可したのが確かにその仮想通貨の保有者であるあなただと証明する必要があります。この証明に必要なのが「秘密鍵」です。逆にいうと、秘密鍵を持っているからこそ、本当の意味で仮想通貨を保有していると言えます。秘密鍵は、リカバリーフレーズ(Metamaskの場合は12の英単語)に紐づいており、リカバリーフレーズを書いたメモを自分のみで管理することで、文字通り「秘密」にしなければならないものです。そのため、WEB上はもちろんパソコン上のメモに書き込んだりスクリーンショットをで保存していくことも推奨されていません。

ここで問題となるのが、この秘密鍵の管理場所です。Metamaskなどソフトウェアウォレットの場合、秘密鍵の認証情報がオンライン保管となるため、パソコンにウイルスが仕込まれたりすれば、認証情報が抜かれる可能性があります。

どうすればNFTを安全に保管できる?

では、どうすればNFTを安全に保管できるのでしょうか。答えは、秘密鍵をインターネットから切り離して保管することです。そして、それを実現できるのが、Ledgerなどハードウェアウォレットなのです。

ハードウェアウォレットは、NFTなどの取引をしたい時だけ、USBのコードやBluetoothを使ってパソコンやスマホに接続して使います。Metamaskなどソフトウェアウォレットとは異なり、実際に手に触れてコードをつないだり画面の操作をします。ちなみに、Ledger NanoシリーズにはSecure Element (SE)と呼ばれる認可されたチップが埋め込まれており、秘密鍵など暗号化されたデータを安全に保管できます。

一方、ハードウェアウォレットのマイナス点としてOpenSeaなどのマーケットプレイスでNFTの売買がスムーズに行えないことがあげられます。

「NFTの金庫」となるLedgerの特徴

ハードウェアウォレット「Ledger Nano」シリーズ

Ledger Nano S Plus

Ledger Nanoシリーズは、Metamaskなど信頼度の高いソフトウェアウォレットと接続できるハードウェアウォレットです。Ledger Nanoシリーズは、ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットの良いとこどりをすることで、それぞれの問題点を解決します。

Ledger Nanoシリーズでは、以下のようにMetamaskブラウザを立ち上げて「ハードウェアウォレットの接続」を選択すると、Metamaskと同じ機能を使いつつ、秘密鍵の保管場所はLedger内でインターネットから分断された場所にすることができます。

Ledger Nanoシリーズは、秘密鍵をオフラインで管理するという安全面でのハードウェアウォレットの特色を持つ一方で、NFT売買の容易さといったソフトウェアウォレットの便利な部分も受け継いでいるといえるでしょう。

繰り返しになりますが、NFTは、高い買い物です。高価なNFTを常時ネットに繋がったウォレットに入れておくことは、セキュリティ面で危険な行為です。それにもかかわらず、多くの人がソフトウェアウォレットに資産を入れたままにしてしまいます。「私は詐欺やウイルスには引っかからない」「めんどくさい」という人もいるかもしれませんが、ものの数分でMetamaskと連携できるLedger Nanoシリーズのようなハードウェアウォレットを導入するだけで、NFTは安全に保管することができるのです。

ブラインド署名なしのソフトウェア「Ledger Live」

Ledger Live

Ledger Liveは、ハードウェアウォレットを接続して使うLedgerのソフトウェアです。全ての仮想通貨サービスが1箇所に集まるプラットフォーム、いわば「Web3.0のハブ」になることを目指しています。Ledger NanoがiPhoneだとしたら、Ledger LiveはApp Storeと言えるでしょう。

Ledger Live上では、完全な透明性をもってNFTの送金、取引へのサインを行います。そしてソフトウェアのLedger LiveでNFT関連の取引をするたびに、ハードウェアのLedger Nanoがあなたに許可を求める仕組みになっています。Ledgerを利用する際に、あなたが署名するものは、あなたが目で見て確認したものだけです。これは「ブラインド署名なし」と呼ばれ、契約の中身を完全に理解していないのに署名する行為が存在しないことを意味します。

「NFTの金庫」となるLedger Nano S Plus

現在、Ledger Nanoシリーズには、Ledger Nano SとLedger Nano S Plus、そしてLedger Nano Xの3種類があります。Ledger Nano S Plusは、2022年4月4日に発売開始したばかりの新作で、Ledger Liveを通してNFTをギャラリーモードで見る機能を持っています。

Ledger Liveのギャラリーモード

このギャラリーモードは現在イーサリアム(ETH)のみの対応となっていますが、今後Ledgerでは見られるNFTを増やして行くことを計画しています。

わざわざ外部のNFTマーケットプレイスに行かなくてもLedger Live内でNFTコレクションが確認でき、その上NFTを安全に保管することができるLedger Nano S Plus。Ledger Nano SにもNFTを送ることはできますが、Ledger Liveの画面上で見ることはできませんので、自身の保有するNFTをコレクションとして鑑賞するという用途も兼ねたいのであればLedger Nano S Plusの購入がおすすめです。

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Ledger

Ledger

2014年に誕生した仮想通貨のハードウェアウォレットの会社。拠点はフランスにあり、現在はLedger Nano XとLedger Nano S+、Ledger Nano Sという3種類のハードウェアウォレットを製造・販売している。Ledger Nano S +は2022年4月4日発売の最新作。Ledger Nanoシリーズに接続して使うソフトウェアであるLedger Liveを、全ての仮想通貨サービスが1箇所に集まるプラットフォーム、いわば「Web3.0のハブ」にすることを目指している。【公式サイト】