仮想通貨エンジンコインの今後に関わる『Efinityメタバースファンド』とは?【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】

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今回は、Efinityメタバースファンドについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Efinityメタバースファンドとは?
    1-1.Efinityメタバースファンドとは?
    1-2.Enjin社とEnjinプロジェクトとは?
    1-3.Enjinプロジェクトの5つのプロダクト
  2. EnjinプロジェクトのEfinity
    2-1.Efinityとは?
    2-2.Enjinプロジェクトの今後について
    2-3.Enjinコインを購入できる仮想通貨取引所
  3. まとめ

CoincheckやGMOコインで取引できる仮想通貨エンジンコイン(ENJ)について、開発を主導するEnjin社が2021年11月、1億米ドル規模の「Efinityメタバースファンド」を立ち上げました。今回はEfinityメタバースファンドやEnjinプロジェクトの動向について解説します。

①Efinityメタバースファンドとは?

まず、「Efinityメタバースファンド」について解説します。

1-1. Efinityメタバースファンドとは?

Efinityメタバースファンドとは、エンジンプロジェクトのエコシステムにおけるMetaverseやNFTの開発者などを支援するファンドです。ファンドの資金は、エンジンのプロダクトを利用するMetaverseやNFT、ゲームやDApps、分散型インフラを構築する先進的なプロジェクト支援に活用されていく予定です。シードやシリーズAの資金調達ラウンドでのトークンの購入や、新規プロジェクトのネイティブトークンの購入などに利用されます。

1-2. Enjin社とEnjinプロジェクトとは?

Enjin社は2009年にシンガポールで設立されました。当初はゲームコミュニティ事業を手がけており「Enjin Network」というゲームコミュニティ・プラットフォームの運営からスタートしています。当ゲームコミュニティは創業から10年間で2,000万ユーザーを超えるプラットフォームに成長しています。

Enjin社の創業メンバーは、コンピューターサイエンスで世界トップクラスのロシア・サンクトペテルブルグ州立電気技術大学出身のマキシム・ブラコフCEOやウィテック・ラドンスキーCTOです。現在Enjin社は地理的に分散した開発チームへと拡大しています。

同社は現在、ゲーム開発・運営企業向けのSDK(開発キット)を提供するなど、Enjinプラットフォームを中心としたゲーム内アイテムのNFT化ツールやNFTマーケットプレイスの導入を促進し、Enjinエコシステム(経済圏)拡大を目指しています。

EnjinプロジェクトはNFTアイテムの保存、交換、売買が個人間で簡単にできる世界の実現を目指しています。そのためプロジェクトはDapps(分散型ブロックチェーンアプリケーション)やNFT関連分野のインフラとなる以下のようなプロダクトを提供しています。

1-3. Enjinプロジェクトの5つのプロダクト

EnjinプロジェクトはNFTアイテムの保存、交換、売買が個人間で簡単にできる世界の実現を目指しています。そのためプロジェクトはDapps(分散型ブロックチェーンアプリケーション)やNFT関連分野のインフラとなる以下のようなプロダクトを提供しています。

  1. ブロックチェーンゲームの基盤(Enjin Platform)
  2. ウォレット(Enjin Wallet)
  3. NFTマーケットプレイス(Enjin Marketplace)
  4. 送金手数料:ガスフリーでNFTを発行できる高速ブロックチェーン(JumpNet)
  5. QRコードを使用した次世代型マーケティングツール(Beam)

これらの基盤やSDKなどのソフトウェアを利用することで、企業の開発者がブロックチェーンのコーディング不要でNFTの運用に必要なツールを導入できる仕組みとなっています。

②EnjinプロジェクトのEfinity

次にEnjinプロジェクトの大型案件の一つでもある「Efinity」について解説します。

2-1. Efinityとは?

Enjinの中で特に大規模なプロジェクトが「Efinity」です。EfinityはPolkadotを用いて開発されるNFTのためのEnjin独自のブロックチェーンです。Polkadotは別々のブロックチェーン間の資産運用が可能なインターオペラビリティ(相互運用性)技術を特徴とします。Efinityはこれを活かし、NFTを相互利用できる高速プラットフォームを公開する計画です。

このプロジェクトでは、Polkadotのパラチェーンの一つにEnjinプロジェクトのEfinityチェーンを接続させ、100万TPSといわれるPolkadotの性能を利用した高速プラットフォームを実現させようとしています。Polkadotのパラチェーンは、所定のスロットをオークションで獲得することにより利用可能となります(記事執筆時点でEfinityはまだスロットを獲得していません)。

Enjinプロジェクトの目的はNFTをすべての人が利用できるようにすることであり、スマートフォンに搭載されている一つのウォレットで全てのNFTアイテムの保存、交換、売買が個人間でも自由にできる世界の実現です。また、Polkadotのパラチェーンを繋ぐことで、異なるブロックチェーン間のMetaverseやNFTの相互利用の実現を目指しています。Efinityのローンチ後は、EFIという新しいパラトークンが使用されます。

2-2. Enjinプロジェクトの今後について

Enjinプロジェクトは、Efinityをスタートさせ、将来的にスマートフォンを利用したNFTのパーソナルユースを実現させようとしています。スマートフォンにアプリケーションをインストールし、写真などのデジタルデータをアップロードするだけでNFTが発行される仕組みが考えられています。

現状でもNFTマーケットプレイスのWebアプリケーションを使用して同様のことができますが、Enjinプロジェクトが提供するツールの優れた点としてはNFTの発行が無料であるという点です。そのようなツールが普及すれば、誰もが簡単にNFTを発行しNFTマーケットプレイスで売買したり個人間で交換ができるようになる世界が実現できるのです。

2-3. Enjinコインを購入できる仮想通貨取引所

Enjinは現在、CoincheckやGMOコインで購入が可能です。プロジェクトの今後に期待をしている方は、これらの仮想通貨取引所を介して投資することができます。またCoincheckやGMOコインの積立投資サービスを使えば自動で購入できます。資産運用の一つの手段として検討してみましょう。

【関連記事】:仮想通貨エンジンコイン(ENJ)の解説と国内取引所での購入方法を徹底解説!

③まとめ

Enjinプロジェクトの計画が実現すると、ユースケースが増加してEnjinコインに対する注目と需要も高まると考えられます。現在、Enjinプロジェクトではウォレットをインストールすることで、無料でNFTがもらえるキャンペーンを行っています。この機会にEnjinエコシステムに参加してみてはいかがでしょうか?

Enjin Coin(エンジンコイン)とは?特徴・仕組み・購入方法

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12