【元トレーダーが解説】DMM Bitconの「比較チャート」機能を利用したトレード手法

証券会社を経て、暗号資産(仮想通貨)取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. スプレッド取引とは
  2. DMM Bitconの比較チャートとは
  3. 比較チャートを利用したトレード方法
  4. スプレッド取引の注意点
  5. DMM Bitconでスプレッド取引に取り組む

暗号資産(仮想通貨)のトレードを現在行っている方、またはこれから行おうとしている方など、様々な方が読んでくださっているかと思いますが、ここでは少し中上級者向けのトレード手法について解説したいと思います。

DMM Bitconは他の暗号資産取引所には滅多にない「比較チャート」というものがあります。比較チャートとは「ビットコイン円」と「イーサリアム円」等の複数銘柄の変動をパーセンテージで表示してくれるものです。

比較チャートを活用して取引を行うことができます。これはとても簡単でトライしやすいトレード手法の一つです。色々な暗号資産ペアでも利用できるため、是非覚えていただくと良いでしょう。

①スプレッド取引とは

今回のご紹介する取引手法は「スプレッド取引」です。まずは、スプレッド取引について解説したいと思います。

スプレッド取引とは、2つの投資対象を比較してその価格差や金利差を利用して取引を行う手法です。

例えば、米国債スプレッド取引という、米国債2年金利と米国債10年金利の金利差を利用して取引するもの。日経平均株価とNYダウとの価格差のスプレッド取引等があります。2つの投資対象に関連性があることを前提に、異常に価格差が生じたところを狙う取引となります。

イメージとしては、2つの資産のうち割高感がある方を売り、割安感のある方を購入して、その差が収斂した時に利益を狙うというものです。スプレッド取引は株やFXでも行われていますので興味のある方は調べていただくといいでしょう。

それではDMM Bitconが提供している比較チャートはどのようなものなのかを解説したいと思います。

②DMM Bitconの比較チャートとは

DMM Bitconの比較チャートは下図になります。
DMM Bitcoin1
こちらはビットコイン円とイーサリアム円のbid価格の価格をパーセンテージで表示しています。設定した時間軸のスタートを100として騰落率を示したものであり、価格の絶対値を表したものではないので注意してください。

このDMM Bitconの比較チャートは、下図の「トップ画面」から「左上のメニュー」をクリックして選択できます。DMM Bitcoin2

表示されたメニュー画面(下図)の中に比較チャートがあるので、こちらを選択すると先ほどの比較チャートがポップアップで表示されます。DMM Bitcoin3

この流れでDMM Bitconの比較チャートを表示させることができます。それでは次に、この比較チャートを実際にどのように利用するのか具体的に解説します。

③比較チャートを利用したトレード方法

それではこの比較チャートを利用してどのようにトレードするのか解説します。以下のチャートをご覧ください。
DMM Bitcoin4
これは2020年の「ビットコイン円」と「イーサリアム円」のチャートです。今年はDeFi関連の興隆からイーサリアムも急騰した結果、ビットコインのリターンを上回っています。一方でビットコインも上昇していますが、その上げ幅は比較的制限されています。

上図の範囲では、ビットコインが年初来で50%上昇した時点に、イーサリアムが250%上昇しているタイミングがあります。騰落率のスプレッドが200%も広がっていることがわかるでしょう。

スプレッド取引は割高と判断したものをショートし、割安と思われるものをロングします。そして、スプレッドが縮小したところでそれぞれのポジションを決済するものです。例え、どちらか損失が出たとしても利益の方が大きいと想定し、利益を狙う取引方法です。これがスプレッド取引であり、どちらかが上下に動いても両者の相対的価値を売買しているということになります。

それでは別の実例で、エントリーとイグジットポイントを説明します。DMM Bitcoin5
上図は黒:ビットコイン円と緑:リップル円の比較チャートです。

ビットコイン円とリップル円の年初来の騰落率をみると、青色のあたりでスプレッドが大きく拡大していることがわかります。そのためこのタイミングで「リップル:ロング」、「ビットコイン:ショート」のポジションを構築します。

そうすると赤色の○印では「ビットコイン:ショート」に損失が出ているのが理解できるでしょう。しかし、それ以上に「リップル:ロング」で利益が大きく出ていることから、トータルでプラスということになります。

このように、トータルで利益が出るというのがスプレッド取引の一つの特徴とも言えるでしょう。

次にスプレッド取引の注意点について説明します。

④スプレッド取引の注意点

スプレッド取引の注意点は「スプレッドの拡大がどこまでが最大なのかわからない」ということです。上記の場合、ビットコインとイーサリアムの200%のスプレッドが最大かどうかは、この時点ではわかりません。「スプレッドが縮小する傾向」を狙う取引なので、スプレッドが拡大し続ける場合に備えて損切ポイントを定めておく必要があります。

スプレッドはあくまで過去の傾向に基づいており、ファンダメンタルズなどが理由で前例を無視してそのまま拡大し続ける場合があります。その場合は潔く負けを認め、撤退するようにしましょう。

スプレッド取引は負けにくいトレードですが、スプレッドの感覚を見誤ると負けてしまいます。特に暗号資産の市場はまだ成熟仕切っていないため、過去のスプレッドの基準が未成熟です。

そのため常に疑いの目を持ちつつ、何か違和感のある動きをした場合はポジションを解消しておくといった判断も必要となります。

⑤DMM Bitconでスプレッド取引に取り組む

DMM Bitcoin6
DMM Bitconは、現物の取扱銘柄が少ない一方で、レバレッジの取扱銘柄が豊富に揃えています。DMM Bitconはグループ会社にDMMクリック証券があり、これまでFXや株式のトレーディングに慣れているユーザーにも、DMM Bitconを利用して欲しいという狙いがあるのでしょう。

FX取引のユーザーは、2wayプライスの取引に慣れている方が多いと思います。DMM BitconはDMM証券で培ったFX取引のノウハウを活かして、利便性の高い取引ツールを提供しています。

レバレッジ取引の銘柄数から考えると、DMM Bitconは暗号資産のレバレッジ取引を好むユーザーにとって外せない取引所の一つではないかと思います。まずは口座開設を行い、上記で説明したチャート機能をチェックしてみてください。DMM Bitconの良さの一部に気づくことができるでしょう。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12