仮想通貨取引所Zaifを運営していたテックビューロ株式会社は4月22日、株式会社フィスコ仮想通貨取引所への承継業務を完了した。テックビューロ株式会社は2018年10月に事業譲渡契約を締結して以降、取引所の承継業務を行っていた。事業承継に同意しなかったユーザーはログインできなくなり、サービス利用不可となる。
仮想通貨取引所Zaifでは、2018年9月にビットコイン(BTC)、モナコイン(MONA)、ビットコインキャッシュ(BCH)、計約70億円相当の流出事件が発生した。盗難被害を受けたユーザーのうち、ビットコインとビットコインキャッシュについては仮想通貨現物で補償し、モナコインについては市場流通量の少なさから補償分の調達ができないという理由から、流出した総額の約6割を仮想通貨現物で、約4割の消失部分を日本円に換えて補償していた。今後の対応として、4月23日からモナコインの現物取引を再開する。モナコインの簡単売買と入出金の再開時期に関しては未定だ。
株式会社フィスコ仮想通貨取引所については最新版である第25期の有価証券報告書において、一つの仮想通貨交換業登録で2つの交換所を運営するという特殊な状況にあるが、2019年中には2つのシステムを統合する予定だとしている。
【参照記事】事業承継業務の終了について
【参照URL】2019年3月28日 株式会社フィスコ 有価証券報告書
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立花 佑
自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。
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