南アフリカのビジネススクールである「Red And Yellow」が、仮想通貨ビットコインでの学費の支払いを認めることがわかった。4月3日にBitcoinistが報じている。
ビットコイン受け入れの背景には、アフリカ諸国での自国通貨のインフレや供給・管理の失敗がある。現在、子供が教育を受けたくても、安定した金融機関へのアクセスができない状態なのだ。学生ローンや助成金など、多くの学生が受けられるべき融資制度の広がりも十分でない。
そこで、世界共通の価値を持つ仮想通貨の人気が高まってきているのだ。アジアや欧米諸国の多くは、仮想通貨のリスクを規制する方向に進んでいるが、アフリカではより良い生活のためのライフラインを提供していると言える。
ビットコインでの支払いを認めたRed and Yellowは、今日のデジタル世界で必要とされるキャリアスキルの習得を目指している。「クリエイティブ思考」が最も重要なスキルだとし、リーダーシップや社会的知性、適応能力によってこのスキルを伸ばすようだ。こういった属性は、暗号化およびブロックチェーン技術の進歩に必要な要因だ。
今回のビットコイン受け入れで重要なポイントは2つ。1つは、アフリカにおけるビットコインの受け入れと多様性の拡大だ。実際、ナイジェリアやガーナは仮想通貨取引所「Paxful」上で米国に続き2番目と3番目に活発な国だ。仮想通貨によって、アフリカの人々がグローバル経済にオンラインでアクセスでき、積極的に参加できるようになると同時に、自国通貨の過度のインフレも回避する。
もう1つは、アフリカにおける高等教育の機会を提供することだ。多くの人が銀行の口座を持たず、金融機関によって提供されるサービスにはまったくアクセスができない状況での、仮想通貨の導入。それは、地域のインフレに晒されていない収入を生み出し、人々が貯まった収入で高等教育に参入し、生活を改善する力を付けられるようになることを意味している。
仮想通貨は、人々の生活を守り、向上させるための機会を提供している。金融機関による中央集権型の経済環境に頼るのではなく、個人がピアツーピアの金融エコシステムを通じて豊かになれることが重要なのだ。
Red and Yellowは仮想通貨導入の先駆者となり、よく多くの人に教育を届けられるようになっている。またPaxfulは、Zam Zam Waterと提携し、仮想通貨で資金提供した学校をルワンダに建設した。ビットコインにより、アフリカでの教育の機会は増えているようだ。
【参照サイト】PAXFUL CELEBRATES NEWS OF NOTED SOUTH AFRICAN BUSINESS SCHOOL ACCEPTING BITCOIN
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
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