創業277年のアートオークションハウス「サザビーズ」が10月15日、独自のNFTプラットフォーム「Sotheby’s Metaverse」を立ち上げた。
今回開設されたSotheby’s Metaverseでは、法定通貨と暗号資産の両方でNFTを購入できるという。暗号資産はビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、USD Coin(USDC)が利用できる。また、ネットワークはイーサリアムだけでなく、Binance Smart ChainやPolygonのようなイーサリアムバーチャルマシンと互換性のあるネットワークにも対応するようだ。
新たに開催されるオークション「Natively Digital 1.2: The Collectors」では、19名の著名人やコレクターが所有する53点のNFTコレクションを対象としており、10月18日から26日まで入札が行われる。
また、将来的にはダイナミックオークションやジェネレーティブアート作品の生成機能などが追加される予定だという。
サザビーズは老舗アートオークションハウスではあるが、NFTの分野ではライバルとなるマーケットプレイスが数多く存在する。例えば、大手暗号資産取引所であるFTX USが10月11日にNFTマーケットプレイスを立ち上げ、Coinbaseも近い将来マーケットプレイスを立ち上げる計画を発表している。
また、老舗アートオークションハウス「クリスティーズ」はNFTオークションをすでに複数回開催し、CryptoPunksやGUCCIが製作したNFTなどを取り扱った。
NFTはデジタルアートだけでなく、音楽、写真、ゲームのアイテムなどあらゆるデジタルデータに唯一性を持たせることが可能だ。NFT市場は2021年初頭から盛り上がりを見せ、第3四半期だけで106.7億ドル相当の総取引量を記録している。
なお、Sotheby’s Metaverseの名前にも使われている「メタバース」とは、仮想空間を意味しており、NFTとは非常に相性が良い。そのことから、NFTコレクターズアイテムはメタバースの大部分を占めることが予想されている。
【参照記事】Sotheby’s Metaverse
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