国内大手の金融持株会社SBIホールディングスの100%子会社で、仮想通貨の交換および取引サービスを提供するSBI VCトレード株式会社(SBIVC)が6月4日、仮想通貨の現物取引サービス「VCTRADE」の提供を開始した。
取り扱い仮想通貨は、まずXRPのみで、今後、ビットコイン、ビットコインキャッシュへの拡大を予定している。同取引所は業界最低水準のスプレッドを目指しながら、SBIジャパンネクスト証券のPTSにおいて運用実績のある米国の大手証券取引所NASDAQの取引システム(マッチングエンジン)を利用した低遅延な取引環境を提供する。
セキュリティについては、セコム株式会社のグループ会社でBPO・ICT事業を担うセコムトラストシステムズ株式会社とウォレットの運営に関して提携し、万全の体制でサービス提供に努める。さらに出金手数料が安価に設定されているのも特徴で、住信SBIネット銀行への出金手数料は51円(税込)、それ以外の銀行への出金は出金額3万円未満 165円(税込)、出金額3万円以上 258円(税込)となっている。
SBI VCトレードは2017年9月に仮想通貨交換業の登録を完了しており、かねて開業に向けて準備を進めてきた。同年10月に先行予約で口座開設の申込みをした2万名以上のユーザーを対象にサービスを開始しており、一般の口座開設の申込み受付は2018年7月中の開始を予定している。
SBIホールディングス代表取締役社長の北尾吉孝氏は、今年4月に行われた決済説明会のなかで、仮想通貨取引サービスの開始について明らかにしていた。SBI傘下のモーニングスターが配信する仮想通貨情報アプリ「My仮想通貨」をはじめとして、今やさまざまな仮想通貨関連事業を手がける同社は、今後どのように仮想通貨と関わりを見せていくのだろうか。今後、注目していきたい。
【参照サイト】SBI VCトレードのサービス開始のお知らせ
【公式サイト】SBI VCトレード
【関連ページ】SBIが仮想通貨取引に参入。早くて2018年夏にも取引開始か
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