国内最大手の金融持株会社SBIホールディングス代表取締役社長の北尾吉孝氏は、4月26日に開かれた決算説明会のなかで、早くて今夏には仮想通貨取引を開始することを明らかにした。子会社であるSBI VCトレードの本格的な始動が見込まれる。
SBI VCトレード社は2017年9月に仮想通貨交換業者として金融庁に登録され、2018年1月末から、一部の顧客を対象に限定的なサービスを提供していた。
今後、取り扱う仮想通貨はビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップルを想定しているようだ。北尾氏は、仮想通貨取引におけるスプレッドを高く設定して儲けるような取引所のビジネスモデルを批判し、自社ではスプレッドを業界最小に設定すると強調している。SBI傘下のモーニングスターが配信している仮想通貨情報アプリ「マイ仮想通貨」では、仮想通貨取引所での通貨の価格が分かるよう情報を提供するという。
また北尾氏は、計850万ほどの口座を持つ金融関連グループ企業からの顧客流入が見込めるため、仮想通貨取引事業を始めれば直ちに業界トップになるという発言もしている。オンライン証券でトップクラスのシェアを誇るSBIホールディングスの、力強い表明がされた決算説明会であった。
【参照サイト】2018年3月期 SBIホールディングス(株)決算説明会
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