SBIホールディングスが、NFTマーケットプレイス「nanakusa」などを運営するスマートアプリの株式を取得し、連結子会社としたことを9月30日に発表した。併せて、社名をSBINFT株式会社に変更している。
SBIグループが、国産のNFTマーケットプレイスを買収することでNFT市場への参入を発表した。買収したスマートアプリは、日本初の統合型NFT売買プラットフォーム「nanakusa」を運営する。nanakusaは、NFTの発行および販売、二次流通機能をすべてブロックチェーン上で完結させている点が特徴だ。
SBIグループでは、傘下のSBI VCトレードおよびTaoTaoで暗号資産取引所事業を展開している。また、SBIアートオークションでは、現代美術を中心とした美術品オークションサービスを発表していた。
SBIグループによると、取引所や美術品オークションサービスとNFTは相性がよく、かねてより市場への参入を検討していたという。こうした状況の中で、スマートアプリの取得条件などついて合意し、既存株主からの株式取得および連結子会社化を行うに至ったと説明している。
なお、SBINFTは今回の発表に併せて、アート作品の信頼性と真正性を担保するためのインフラを構築するスタートバーンとの業務提携を発表している。業務提携の目的は、ブロックチェーンおよびNFTを活用することで相互の業務拡大を図るためだという。
今回の発表に伴うSBIグループのNFT市場参入など、国内でもNFTに関する取り組みが活発になっている。一方で、海外では引き続き主要プレイヤーによる大型取引が相次ぐようになってきた。
NBA Top Shotや独自のブロックチェーンFlowなどを提供するDapper Labsは、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)と提携することで、新たなマーケットプレイスを計画しているようだ。
【参照記事】株式会社スマートアプリのSBIグループ参画、およびSBINFT株式会社への社名変更のお知らせ
株式会社techtec リサーチチーム
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