ブロックチェーンを活用した国際送金ソリューションRippleNetにアメリカン・エキスプレスが参加

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国際送金の決済ソリューションを提供するRipple社は11月16日、同社が提供するRippleNetにアメリカン・エキスプレスが参加したことを発表した。

Rippleは、高コスト・時間がかかる・送金記録の消失リスクといった効率改善の余地がある国際送金マーケットに対して、ブロックチェーン技術を活用した低コスト・オンデマンド即時決済・リアルタイムな資金追跡可能なソリューションを提供することを目的としている。

同社が提供するRippleNetでは、「送金を処理するxCurrent」「流動性を調達するxRapid」「送金をするxVia」の3つのプロダクトによって、従来よりも低コストで世界中に国際送金を可能とした。同サービスは既にカナダのATB FinancialからドイツのReisebankへのRippleNet経由の1,000米ドルの送金に成功しており、現在では世界各国の中央銀行や日本のメガバンクをはじめとして100行を超える金融機関が参加している。

アメリカン・エキスプレスのGlobal Corporate Payments部門のエクゼクティブ・ヴァイス・プレジデントであるGreg Keeley氏は以下のように述べている。「我々はブロックチェーン技術が、顧客へのサービスにおいていかに大きな革新をもたらしているかを見てきました。今回のRippleとの提携は、国際送金の処理速度を高めるだけでなく、顧客の取引をより効率的にします」

Ripple社CEOのBrad GarlinghouseはCalderón氏はこれに対し、「Rippleはアメリカン・エキスプレスとサンタンデール銀行と協業することで、事業顧客が現在国際送金において直面している問題を解決するための非常に大きな一歩を踏み出しています。これまで数日かかっていた送金がリアルタイムで完了し、今日ビジネスが動くのと同じ速度でお金も動くことが可能になります。これはまだほんの始まりです。今後この提携をさらに拡大し、アメリカン・エキスプレスFXIPのその他の顧客にも便益をもたらすことを楽しみにしています」と語った。

金融業界ではビットコインを支えるコア技術であるブロックチェーンを活用した分散型台帳技術の開発・導入に取り組み始めている。近年脚光を浴び始めた暗号通貨として分類される同サービスだが、投機的な側面が目立つ市場に対して実需の必要性という一石を投じた。日々乱高下を繰り返す暗号通貨マーケットでは、こうした企業間の提携や実績、法整備が一層進むことで一般投資家が安心して投資できる環境づくりが求められている。

【参照ページ】American Express Joins RippleNet – Giving Visibility and Speed to Global Commercial Payments
【参照ページ】RippleNet Grows to More Than 100 Financial Institutions
【参照ページ】REISEBANK EXECUTES FIRST LIVE RIPPLE PAYMENT
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法(BTC)
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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