ゲーム内の土地が約1億6000万円で落札、NFT市場の盛り上がり受け

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人気ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」で、ゲーム内のデジタルアセットが888.25ETH(150万ドル)で落札された。

高額で落札されたデジタルアセットは、Axie Infinity内の土地だ。土地はNFT(Non-Fungible Token)として発行されており、世界に唯一無二のものとして存在している。

NFTは、「代替不可能なトークン」と訳されるブロックチェーン上に発行できるトークンの一種だ。その名の通り、デジタルアセットをトークンとして発行することにより、唯一無二のものとして流通させることができる。イーサリアムの共通規格であるERC-721またはERC-1155を使って発行されるのが一般的だ。

ゲームやアートの領域で活用されることが多く、デジタルアセットが希少性を持つようになることから、しばしば高額で取引される傾向が出てきている。今回は、このNFTが150万ドル(約1.6億円)もの高値で取引されたというニュースだ。

舞台となった人気ゲームAxie Infinityでは、土地をいくつかの区画に分割しそれぞれに所有者が存在している。今回、総額150万ドルで9つの土地を購入した人物は、経緯について次のようにコメントした。

「私たちは歴史的な瞬間を目の当たりにしています。明確に定義された取消不可能な財産権を持つ独自のシステムを持つ、デジタル国家が生まれようとしているのです。Axie Infinity内の土地は、エンターテイメントとしての価値や社会的価値、そして将来の資源という形での経済的価値を有していると考えています。」

特に2020年よりNFTを使った様々なサービスが登場するようになった。これまではゲームが主流となっていたが、最近はデジタルアートや音楽、特定の権利などがNFTによって発行および管理されている。

具体的には、世界的アーティストの3LAUやdeadmau5、Carl Coxなどが、自らの作品をNFTとして発行しファンへ販売している。NFTは、所有権などの権利として使用されることが多く、特定のNFT所有者がアクセスできるコンテンツが公開されていたりもする。

2月6日には、リンキン・パークのマイク・シノダがNFTオークションを実施し、NFTに紐づいたアート作品を3万ドルで落札していた。アートの領域では、Hashmask(ハッシュマスク)と呼ばれる作品が約65万ドルもの高値で落札されている。

こういったトレンドに伴い、NFTのマーケットプレイスも続々と誕生してきている。具体的には、OpenSeaやRarible、Zora、Nifty Gatewayといったものだ。国内でも、大手取引所のコインチェックがNFTマーケットプレイス「miime」を運営していたメタップスアルファの買収を2月6日に発表している。

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【参照URL】AxieInfinity Twitter
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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec