米メディアロイターが、NFTの第2四半期総売上高が過去最高値に達したと7月5日に報じた。2020年上半期の売上高が1,370万ドルであったのに対して、2021年の上半期の売上高は25億ドルであったという。
2021年初めに爆発的に高まったNFT人気は現在も継続している。NFTの主要マーケットであるOpenSeaの月間売上高は、6月に過去最高値を記録したとのことだ。
Dapps関連のデータ分析サービスDappRadarによると、2021年上半期のNFT売上高は25億ドル弱に達したという。しかし、NFT分析サイトであるNonFungible.comによると、DeFi(分散型金融)関連の約80億ドルを除いたNFT売上高は13億ドルとなっている。
両サイトとも、オンチェーントランザクションというブロックチェーン上で発生する売上のみを追跡している。オークションハウスでの販売などはトランザクションの一部がオフチェーンで行われるため、両社のデータには含まれていない。
なおNonFungible.comによると、3月以降のNFT購入者数は1週間あたり10,000〜20,000人であり、販売者数を上回っているという。
NFT全体の売上高は拡大しているものの、売上高が縮小しているカテゴリもある。NBA選手のプレイ動画をNFTとして取引できるNBA Top Shotでは販売量が減少しており、購入者数は3月の約40万人から6月には約25万人へ減少したという。NBA Top Shotの瞬間平均価格は2月に182ドルでピークに達した後、6月には27ドルへ急落したとのことだ。
一方で、類人猿NFTを作成するBored Ape Yacht Club(BAYC)は売上高が増加している。7月1日時点でOpenSeaで販売されるBAYCのNFTは平均3,600ドルとなっており、4月時点の発売価格215ドルから1,574%も上昇した。BAYCクリエイターのYuga Labsによると、総売上高は6,100万ドルへ急上昇したとのことだ。
【参照記事】NFT sales volume surges to $2.5 bln in 2021 first half
株式会社techtec リサーチチーム
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