NEM.io財団は3月29日、次世代のNEMのコアプロジェクトとなるCatapult(カタパルト)のロードマップを発表した。ロードマップには、カタパルトの事前テスト実施からテストネット公開、メインネット公開、ローンチ後の計画が示されている。
カタパルトの事前テスト段階では、アプリケーション開発を促進させるための改良が加えられる他、簡単にトランザクション、アカウント、ブロックチェーン上の履歴、ノード情報やネットワークアクティビティを調べることができるようになる。
2019年第3四半期を予定しているテストネットへの公開段階では、モバイルとデスクトップウォレットのUIが変わる。モバイルウォレットは、誰でもNEMのブロックチェーン上で流通するモザイクの送受信を出来るようになり、デスクトップウォレットでは、モザイクの機能に加え、マルチシグ・トランザクション、ハーベスティング、メッセージ送受信、請求書の発行、アグリゲート・トランザクション、メタデータなどが実装される。また、新たなコンセンサスアルゴリズムPOS+が実装され、拡張性の高いブロックチェーンプラットフォームへとなる。
2019年第3四半期の後半から2019年第4四半期の前半には、カタパルトのメインネットが公開予定だ。実装される「アグリゲート・トランザクションのクライアントサポート」の新機能として、ワンタイム使い切りのスマートコントラクトを使い、複数のトランザクションを一括処理することが可能になる。承認プロセスとしては、マルチシグネチャをマルチレイヤーで設定でき、アカウントリカバリーへの応用ができる。
ハーベスティングの面では、スーパーノードがあらかじめ割り当てた量の報酬を委任ハーベスターへ分配することが可能だ。トランザクションでは、ドメインネームに似たエイリアスを使うことができる。これによって、自分のアカウントからトランザクションを送ったり受け取りたいアカウントやトークンのホワイトリストやブラックリストが設定可能になった。
カタパルトのローンチ後には、証券性のあるトークンの発行作成を簡単にすることや異なる仮想通貨との交換をサポートするなど、生活の質を高めるために改良していく計画となっている。
【参照URL】NEM.io財団によるカタパルトのロードマップと展望
仮想通貨取引を始めるなら
立花 佑
最新記事 by 立花 佑 (全て見る)
- DFINITY財団とローランド・ベルガー提携、ブロックチェーンを活用したリサイクルインセンティブの形とは? - 2024年2月27日
- 宝石ECショップにトレーサビリティにブロックチェーンを採用!消費者と原産地を裏切らない仕組みとは - 2024年2月2日
- NFTとDAOへの参加ガイド2024、市場の理解と自分に合ったプロジェクトの探し方(体験談) - 2024年1月24日
- 中央大学のサッカー部とバスケットボール部が資金調達のためFiNANCiEでトークン発行! - 2024年1月10日
- TEIJINと富士通、ブロックチェーンで自転車フレームの「資源循環における環境価値化実証プロジェクト」を開始 - 2024年1月10日