三井化学、ESG推進室内に気候変動・プラスチック戦略に特化したグループを新設。戦略の推進を加速

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三井化学株式会社はESG推進室内に「気候変動・プラスチック戦略グループ」を6月15日付で新設する。気候変動対応方針、プラスチック戦略の推進を加速させるとともに、循環経済をはじめとするグローバルなESG情報の収集・分析及び全社戦略への反映、金融安定理事会によって設立された気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への対応、情報開示の強化といった役割を担う。

同社は2018年4月にESG推進室を設置、ESG要素を経営・戦略に取り入れ、「環境と調和した共生社会」「健康安心な長寿社会」の実現に向けてビジネスモデルの変革を進めている。19年にはTCFD提言への賛同や、海洋プラスチックごみに対応する世界的なアライアンス「AEPW」への参画、気候変動対応方針およびプラスチック戦略の発表などを実施してきた。

今年5月には国連環境計画(UNEP」)が主催するスタートアップ支援プログラム「The Asia Pacific Low Carbon Lifestyles Challenge」に参画、プラスチック廃棄物削減に貢献する革新的なアジアのスタートアップ企業3社を選出した。この3社に助成金(各社に1万ドル)を提供するとともに、UNEPと共同して技術指導・運営支援などに取り組んでいく。

今後は、気候変動対応やプラスチック戦略の加速とともに、「BlueValue」「RoseValue」の提供を拡大する。これは同社グループが提供する製品・サービスの環境および社会への貢献を見える化し、その価値をステークホルダーと共有できるようにしたもの。製品・サービスを用途別に独自の指標で評価、環境貢献価値の高いものをBlue Value製品、QOL向上貢献価値の高いものをRose Value製品として認定している。ほか、事業活動を通じた社会価値創造を深化させ、国際的に存在感のあるサステナブルな企業グループを目指す。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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