LINEの暗号資産事業及びブロックチェーン関連事業を展開するLINE Xenesis株式会社は12月15日、現在提供している「NFTマーケットβ」の機能を拡大した新たなNFTマーケットプレイス「LINE NFT」を2022年春にリリースすることを発表した。
LINEは、2018年に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーンの研究・開発に積極的に取り組んできた。開発者が簡単にNFT等のトークンを発行しサービスを構築できる「LINE Blockchain」や、LINEアカウント一つで手軽にNFTを管理できるウォレット「LINE BITMAX Wallet」を提供している。
今年6月には、LINE Blockchainを基盤とするNFT取引プラットフォームNFTマーケットβをオープン。8月に行われたLINE上のキャンペーンプラットフォーム「LINEで応募」にて行われたNFTプレゼントキャンペーンでは、国内最大規模となる約17万枚のNFT付与を記録した。同社の発表によると、キャンペーン参加者の8割以上が暗号資産にこれまで触れたことのない人々だったという。
2022年春にリリース予定のLINE NFTでは、ユーザーはアプリ内ウォレットのLINE BITMAX Walletを接続することで、誰でも取引に参加できるようだ。なお運営企業のLVCが、LINE NFTでの売り出し前にNFTコンテンツの審査を行うことになっている。
LINE NFTで流通するNFTは、LINE Blockchain上で発行される。現在提供されているNFTマーケットβの機能に加え、一次販売サービスや日本円決済の導入が予定されており、ユーザーがNFTを購入・販売可能となる総合マーケットプレイスとしてのサービスを開始予定だ。LINE NFTは、日本国内のみで展開されるという。
企業のNFTマーケットへの参入は近年加速を続けている。LINE以外にも、GMOインターネットグループとSBIグループがNFTマーケットプレイスを開設していた。さらに、楽天も2022年にNFT事業へ参入予定であることを明かしている。
【参照記事】NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」を提供予定一次販売や日本円決済など、機能を大幅に拡充
株式会社techtec リサーチチーム
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