株式会社日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で、新規プロジェクト「『鶏から食ってる場合じゃねえ!』日本で見放された食材“ほや”を救う、元水産加工業会社社長の挑戦」の概要が事前公開された。株式発行者は宮城県産のホヤの普及を目指す株式会社涛煌(とうこ)で、目標募集額1250万円、上限応募額3750万円。募集期間は8月22 日から8月24日の 3日間。1株1万円で投資は1万円、3万円、5万円の3コース。
ホヤは宮城県を代表する海産物。国内で養殖されたホヤの約7割が輸出されていたが、2011年の東日本震災後、風評被害や世界貿易機構の禁輸措置により主要輸出先である韓国への輸出が断たれ、廃棄されている。同社はホヤの確保から加工、流通を通して国内消費量の拡大を目指し、特に美味とされる「梅雨ボヤ」を新鮮な状態で保存し、常に旬の状態を保ちながら消費者に届けるサプライチェーンを確立。さらに加工食品にすることでニーズの開拓を目指している。開発した「ほやチーカマ」は現在、東北のKIOSKや宮城県の地元スーパーなどで取り扱いが始まっている。また、殻を飼料やサプリメントに活用する計画も進めている。
売上高は2019年8月期3000万円、その後売り上げを伸ばしており、今期は4300万円を見込む。2025年に売上高5億円を計画、ホヤのむき身の販売量は20年6.2トンを25年までに64.6トン、加工品は20年5トンから25年に51トンと、それぞれ約10倍に拡大を目指す。佐藤文行社長は「私達が掲げるテーマは『棄てさせない挑戦』。挑戦には根気が必要なのです」と熱くメッセージを発信している。水産業の支援、フードロス解消といった社会的インパクト投資としての性格を持った案件だ。
プロジェクトが成立した場合、対象企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除できるエンジェル税制優遇措置Bが適用される。また、株主優待としてホヤ料理店「ほやほや屋」の「ほや満載セット」を送付する予定。
今回、涛煌社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型CFサービスで、累計成約額35億3865万円、累計成約件数108件、投資家数3万4005人(8月19日時点)。案件によっては申込開始後に即、上限金額に達する場合もあり、これまでの最速目標達成時間は1分54秒。
応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。
審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。
現在、ファンディーノでは、2020年8月1日~2020年9月30日まで「サラリーマン金太郎 × FUNDINNO Go! Investor キャンペーン」を実施中。期間中にファンディーノで投資家登録を行い、アクティベートまで完了した場合にAmazonギフト券(コードタイプ)1000円分をプレゼントする。アカウントのアクティベート期限は2020年10月31日23:59まで。ギフト券は11月中旬以降、当選者宛に登録メールアドレスへ送付される。
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【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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