NFTを用いたエコシステムの開発を手がけるEnjinが、韓国最大のゲーム特化型ソーシャルメディアを運営するLudenaProtocolとの提携を3月24日に発表した。300万人が利用するGameTalkTalkで、環境に配慮したNFTを流通させるという。
Enjinは、NFTとして発行されるアイテムやキャラクターを従来のゲームに組み込むことができるプラットフォームだ。国内では、コインチェックやGMOコインなどの取引所で取り扱われている。
今回のリリースは、世界第4位のゲーム市場規模を持つ韓国において、最大のゲーム特化型ソーシャルメディアであるGameTalkTalkを提供するLudenaProtocolとの提携だ。既に発表されていた2030年までにカーボンニュートラルなNFTを可能にする、次の5段階計画に続くものになるという。
- NFTを発行する際に二酸化炭素を排出しない
- 現実世界の経済をトークン化する
- 既に発行されているトークンの脱二酸化炭素化を推進する
- ノードをカーボンニュートラルなものへアップグレードする
- 二酸化炭素の削減および削減技術を積極的に採用する
NFT市場の盛り上がりが続く中、Enjinは今後ローンチする予定のNFTハイウェイとなるEfinityと、取引手数料を無料にするスケーリングソリューションJumpNetを通して、複数のチェーンに対応したサステナブルな技術をGameTalkTalkアプリに提供すると説明している。
GameTalkTalkは、JumpNetを使用することで無料かつ即時のトランザクションを可能にする、シームレスなユーザー体験を提供するとした。ユーザーは、デジタル上のファッションアイテムや不動産をNFTとして発行することで、トークン化されたデジタルライフを満喫することができるようになるという。
今回の提携に際して、EnjinでCEOを務めるMaxim Blagov氏は次のようにコメントしている。
「私たちはGameTalkTalkとともに、カーボンニュートラルなNFTを、300万人の利用者に向け展開できることを嬉しく思います。これは、著名な企業がNFTを利用し、環境に配慮したサステナブルな方法でゲームコミュニティを活性化させる手法を紹介する、またとない機会でもあります。」
提携先のLudena ProtocolでCEOを務めるJoshua Kim氏も、以下のコメントを発表した。
「私たちは、NFT関連事業の世界的先駆者であり、JumpNetの革新的なブロックチェーン技術を用いて、環境問題に積極的に取り組もうとするEnjinチームと協力できることを、とてもうれしく思います。EnjinのユニークなNFTテクノロジーを、私たちが今後公開を予定しているブロックチェーンのゲームメタバース、Ludena Worldに導入することを楽しみにしています。そして、グローバルユーザーが簡単にオプトインできる、エキサイティングで、価値を生み出すエコシステムの構築を目指します。」
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【参照記事】Press Release: Enjin、韓国最大のゲーム特化型SNSと提携! 300万人利用のGameTalkTalkへ、環境に配慮したNFTを展開
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