エルサルバドルが定めるビットコイン法の通り、9月7日よりビットコインが法定通貨となった。すでに国内のスターバックスやマクドナルドなどの店舗でビットコインを使用できることが確認されている。
エルサルバドル政府は、ビットコインの法定通貨化に備えて直前に200BTCを購入したことを発表していた。その日のうちに追加で200BTCを購入したことも明らかにしている。ブケレ大統領によると、政府が利用するブローカーは、今後さらなる追加購入を予定しているという。なお、政府がビットコインを購入することは当初の計画に含まれていた。
ビットコインの支払いは、国民に無料で配布される専用のウォレットアプリChivoによって行われているようだ。エルサルバドル国民は、Chivoをダウンロードすると30ドル相当のビットコインを得ることができる。
ブケレ大統領はChivoの特徴について、ビットコイン決済の際に第三者に対して手数料を支払う必要がない点をあげている。エルサルバドル国民の約7割は銀行口座を有しておらず、また、GDPの約2割は国際送金によるものだと説明し、ビットコインによる送金メリットがあると主張していた。
なお、Chivoはローンチ直後にダウンロードできない問題が発生している。ブケレ大統領によると、AppStoreとGooglePlayがChivoアプリをダウンロードできないよう制限していたとのことだ。制限が解除され無事ダウンロードできるようになると、エルサルバドル国内におけるAppStore金融部門ランキングで1位となった。
今後はウォレットアプリだけでなく、専用のATMを介してビットコインを引き出せるよう環境整備を進めていくという。
なお、エルサルバドル国民は、ビットコインを法定通貨化することに依然として反対しているようだ。6月に現地の商工会議所が行なった調査では、国民の約8割が反対しているとされていた。その後、中央アメリカ大学によって8月に行われた調査では、67.9%の人が引き続き反対意見を示したとされている。
【参照URL】https://twitter.com/nayibbukele/status/1435120030245662722
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