植物由来の食品需要増。ダノンは業界初の植物由来たんぱく質60%配合の粉ミルク販売へ

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仏食品大手ダノン(ティッカーシンボル:BN)は7月5日、業界初となる植物由来のたんぱく質を60%配合した乳幼児用粉ミルク「デイリー&プランツブレンド」を開発したと発表した(*1)。オランダで「ニュートリロン」というブランド名で発売し、22年後半には他国で「アプタミル」ブランドとして販売する。

欧州では、37%超の消費者がビーガン、ベジタリアン、フレキシタリアンの食事を選好している。また、約70%の親が子どもに植物由来の食品を与えたいと考えており、植物由来の食品需要が大幅に増加している。現状では、母乳から移行する際の選択肢が限られており、ヘルシーかつ植物由来で、地球にやさしい食品を選択するニーズが高まっている状況だ。

ダノンは50年以上にわたる母乳に関する高度な研究と植物由来製品の先駆的な取り組みを活かし、乳製品と植物を完璧に配合した粉ミルク開発した。デイリー&プランツブレンドは、ベジタリアン向けの食品として、また、必要なタンパク質の半分以上を大豆から摂取する健常児向けとして初めてのブレンド粉ミルクとなる。

デイリー&プランツブレンドは高品質、かつ非遺伝子組み換えの大豆由来のたんぱく質を60%、乳製品原料、カゼイン、ホエイプロテインを40%配合している。母乳に含まれる重要な栄養素である乳糖も加えている。また、他の粉ミルクと比較して1箱あたりのカーボンフットプリント(#1)を約30%削減する。これはデイリー&プランツブレンドに含まれる植物由来成分の割合が高く、完全リサイクル可能なパッケージを利用しているためだという。

グローバルプランツベースドストラテジー&ビジネスアクセレーション部門バイスプレジデントを務めるマニュエラ・ボレラ氏は「デイリー&プランツブレンドは、植物由来で、ベジタリアンやフレキシタリアンの食事に対するニーズを満たすことを念頭に開発された」と述べた(*1)。

消費者ニーズへの対応や持続可能性の向上を図るべく、植物由来の製品開発が積極化している。食品・日用品大手の英ユニリーバ(ULVR)は、クレンジングやパーソナルケア商品に使用するパーム油や化石燃料に替わる植物由来の洗浄成分の商用化・拡大に向け、米バイオテック企業のジェノマティカとベンチャーを設立した(*2)。責任ある代替パーム油調達を拡大する方針だ。

(#1)カーボンフットプリント…商品・サービスのライフサイクルの各過程で排出された温室効果ガス(GHG)の量を追跡し、得られた全体の量をCO2量に換算して表示すること。

【参照記事】*1 ダノン「Danone marks industry 1st with launch of new Dairy & Plants Blend baby formula
【参照記事】*2 ユニリーバ「Unilever and Geno launch $120m venture to scale alternative ingredients

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フォルトゥナ

日系・外資系証券会社に15年ほど勤務。リサーチ部門で国内外の投資家様向けに株式レポートを執筆。株式の専門家としてテレビ出演歴あり。現在はフリーランスとして独立し、金融経済やESG・サステナビリティ分野などの記事執筆、翻訳、および資産運用コンサルに従事。企業型DC導入およびiDeco加入者向けプレゼンテーション経験もあり。
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