米暗号資産取引所Coinbaseは3月18日、同社が提供する暗号資産ウォレット「コインベースウォレット」が、ソラナ(SOL)エコシステムへの対応を開始したことを発表した。
コインベースウォレットは取引所などに管理を委ねるのではなく、自分自身で資産を管理するセルフカストディ型だ。同じセルフカストディ型ウォレットとしてはMetaMaskなどがあげられる。
コインベースウォレットは複数のブロックチェーンに対応するマルチチェーンウォレットとして機能を拡張している。これまでにイーサリアム(ETH)、アバランチ(AVAX)、BNBチェーン(BNB)、Polygon(MATIC)などに対応してきた。
発表によると、ユーザーはウェブブラウザ拡張機能として提供されるコインベースウォレットを利用し、ソラナおよびソラナ基盤の代替可能トークン(SPL)の管理、入出金が可能になったという。
ソラナはスケーラビリティに強みを持つブロックチェーンだ。イーサリアムが1秒あたり15から30回のトランザクションしか処理できない一方、ソラナは約6万5,000回のトランザクションを処理できるといわれている。
また、ソラナは昨年急激にユーザー数を増やしていた。CoinMarketCapによると、時価総額は現在およそ3兆5,000億円であり、これは暗号資産全体で9位につける。
コインベースは発表で、「数百万の人々が分散型アプリケーション(DApps)の世界や暗号資産エコシステムにシームレスに参加できるようにしたい。ソラナは取引にかかる時間が短く手数料も安いため、多くの人が利用しやすいネットワークだ。Web3.0への入り口に最適だと言える。」と言及した。
今回のアップデートはウェブブラウザ拡張版のみであり、モバイルアプリ版ではソラナ上の資産を表示することはできない。また、NFT(非代替性トークン)を管理することも現段階ではできないようだ。
分散型アプリケーションへの接続や、ソラナ上のNFTを表示、管理する機能は今後数ヶ月の間に追加していく予定だという。
【参照記事】Coinbase Wallet introduces support for the Solana ecosystem
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