シカゴ・マーカンタイル取引所(CMEグループ)の取締役候補者であるダンテ・フェデリーギ氏は、新たな収益源としてCMEが発電事業に取り組み、余剰エネルギーでビットコインやその他の仮想通貨を採掘する利点を概説した。3月25日にSECに提出された必要株主投票に関連する追加資料で明らかになっている。
世界最大のデリバティブ取引清算機関であるCMEグループが、太陽光/風力/水力発電所の構築を含む新たなビジネスラインに投資すべきだとフェデリーギ氏は主張する。発電所の余剰エネルギーをビットコインや他の仮想通貨のマイニングに回し、採掘コインは速やかに現金化する。このプロセスが「CMEグループの投資家にとって追加の収益源となる」と同氏は述べている。
フェデリーギ氏によると、運用資産残高7.43兆米ドル(約807兆円)の資産運用会社ブラックロックのような一部の株主は、全てのステークスホルダーに価値を提供する企業に投資をシフトさせている。「当社の世界的活動に電力を供給することで、このトレンドの前線に立つ必要がある」とフェデリーギ氏は述べる。株主にとって正味流動性資産を活かすネットネット型の新たな収入源、CMEのグローバルな取引環境を進化させる新技術への深い知識、株主のESG投資へのさらなる資産配分を獲得できる一石三鳥の経営戦略として打ち出している。
フェデリーギ氏はCMEやNYMEX、ICEの短期金利や原油などのエネルギー製品に焦点を当てた商品取引アドバイザー、フォルテッツァ キャピタル パートナーズの共同創設者だ。フォルテッツァはクレディ・スイスのミドルマーケット企業買収部門のスピンオフである。CMEは19人の取締役が構成されるが、B-2(国際金融市場会員)株主からはフェデリーギ氏を含む4名の候補者の中から、当該株主によって2人の取締役が5月の投票で選出される。
【参照記事】Additional definitive proxy soliciting materials and Rule 14(a)(12) material
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高橋奈夕
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