今回は、TwitFiについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- TwitFiとは
1-1.TwitFiの概要
1-2.TwitFiプロジェクトのチームメンバー - TwitFiの特徴
2-1.「Tweet to Earn」モデルを採用
2-2.ゲーム内トークン「TWT」
2-3.独自のNFT「bird NFT」
2-4.TWTトークン獲得に必要な「フィード」
2-5.日本語に対応している - TwitFiの始め方
3-1.仮想通貨取引所で口座を開設する
3-2.メタマスクウォレットを作成する
3-3.イーサリアム(ETH)を購入する
3-4.ウォレットをTwitFiに接続する
3-5.Egg NFTを購入する
3-6.Egg NFTを孵化させる
3-7.「#TwitFi」のタグを付けてツイートする - TwitFiのロードマップ
4-1.Egg NFTのプレセールとベータ版の公開
4-2.公式ローンチとTWTの取引開始 - まとめ
これまでブロックチェーン業界では、ゲームをプレイすることで報酬を稼ぐことができる「Play to Earn(P2E)」や、歩く・走る・動くといった動作をすることで報酬を稼ぐことができる「Move to Earn(M2E)」などが話題になってきました。
今回新たに「Tweet to Earn」というモデルを用いたプロジェクトがリリースされ、注目を集めています。「TwitFi(ツイートファイ)」と呼ばれるこのプロジェクトは、「Twitter(ツイッター)」で「ツイート」を行うだけで仮想通貨を稼ぐことができるブロックチェーンゲームとなっており、12月18日に正式にローンチされました。
そこで今回はTweet to Earnという新たな報酬モデルを採用しているTwitFiについて、その概要や特徴、始め方までを詳しく解説していきます。
①TwitFiとは
1-1.TwitFiの概要
「TwitFi(ツイートファイ)」とは、世界的な人気を誇るソーシャル・ネットワーキング・サービス「Twitter(ツイッター)」において「ツイート」を行うだけで仮想通貨を稼ぐことができる、「Tweet to Earn」モデルを用いたプロジェクトです。
TwitFiはプロジェクトの目標として、世界中の人々が互いに交流することを推進し、より活発なコミュニケーションを通して創造的思考を高めること、そして人々の精神的健康を改善することによって、社会の進歩に貢献することを挙げています。
12月18日に正式にローンチを迎えたTwitFiは、GameFi機能を備えたWeb3.0のソーシャルネットワーキングサービスであると説明されており、TwitFiを使用してTwitterでツイートを行うと、ゲーム内トークンを獲得できる仕組みとなっています。また、ツイートによって獲得したトークンは、ゲーム内において使用したり、現金化することも可能だということです。
1-2.TwitFiプロジェクトのチームメンバー
TwitFiプロジェクトは開発者が公開されておらず、下記に挙げた匿名の6人からなるチームメンバーによって展開されています。
- 創設者:G.氏
- プロダクト担当:Whey氏
- エンジニア:Bun氏、zzz氏
- デザイン:May氏
- コミュニティ:L氏
②TwitFiの特徴
2-1.「Tweet to Earn」モデルを採用
TwitFiはツイートを行うことによって報酬をゲットできる「Tweet to Earn」モデルを採用しています。
TwitFiには特別なアプリなどは必要ありません。プレイヤーが鳥のデザインのNFTを保有したウォレットとTwitterアカウントを接続し、普段利用しているTwitterアプリから「#TwitFi」というハッシュタグを付けてツイートするだけで、トークン(TWT)を獲得できるシステムとなっています。
ユーザーはSNSでの投稿やインタラクションから利益を得ることができ、コンテンツとトラフィックの収益化を実現します。
2-2.ゲーム内トークン「TWT」
TwitFiには、「TWT」というゲーム内トークンが存在します。TwitFiは従来のGameFiと異なり、シングルトークンモデルを採用しています。これは、ツイートしてトークンを獲得するというシンプルなユーザー体験を重視したものです。
TWTトークンはTwitFiにおけるNFTのレベルアップやアイテムの購入、その他今後ローンチされる予定の有料サービスなどで利用できるということです。なお、TWTトークンは販売やチームへの配布などは行われないとされており、基本的にはツイートすることによってのみ獲得できると報告されています。
2-3.独自のNFT「bird NFT」
TwitFiには、プロジェクト独自のNFTとして、鳥をモチーフにした「bird NFT」が存在し、トークンを獲得するためにはこのbird NFTを保有している必要があります。
bird NFTはこの「Egg NFT」を孵化させることで獲得できる仕様となっており、Egg NFTには「コモン」、「レア」、「エピック」という3種類のレベルが設けられています。そして、このレベルに応じて、生まれるbird NFTの種類にも違いが生じるということです。
TwitFiが公開しているホワイトペーパーによると、bird NFTには「幼鳥(Baby)」、「ひよこ(Chick)」、「ハト(Pigeon)」、「スワン(Swan)」という4つの種類が存在し、それぞれにレベルAからEまでの等級が設けられています。そして、プレイヤーはツイートを行うごとに、自身の保有しているNFTの種類および等級に応じた量のTWTトークンを獲得することが可能です。なお、TwitFiではアカウント1つごとに最大10個のNFTを購入することが可能です。
それぞれのレベルに応じて獲得できる具体的なTWTトークンの量は、下記の通りとなっています。
NFTの種類 | レベルE | レベルD | レベルC | レベルB | レベルA |
幼鳥(Baby) | 5 | – | – | – | – |
ひよこ(Chick) | 50 | 70 | 95 | 130 | 175 |
ハト(Pigeon) | 55 | 80 | 115 | 170 | 250 |
スワン(Swan) | 65 | 105 | 170 | 265 | 395 |
この表に示されている数値は今後、発行されたNFTの数やTWTトークンの量などによって変更される可能性もあるということです。また、プレイヤーはTWTトークンを消費することによってレベルを上げることが可能となっており、それぞれのレベル上げに必要なTWTトークンの量は下記のように定められています。
レベル | TWT |
BからA | 80,000 |
CからB | 40,000 |
D から C | 20,000 |
EからD | 10,000 |
このほか、レベル上げには下記のような一定の待機日数が必要となります。
レベル | 待機日数 |
BからA | 10 |
CからB | 7 |
DからC | 5 |
EからD | 3 |
2-4.TWTトークン獲得に必要な「フィード」
TwitFiには、「フィード(餌)」と呼ばれるアイテムが存在し、プレイヤーは1ツイートごとにフィードを1つ消費することでTWTトークンを獲得できる仕組みとなっています。つまり、フィードを保有していない場合は、ツイートを行ってもTWTトークンは獲得できないため、注意が必要です。
フィードはそれぞれのNFTレベルによって、時間ごとに補充される仕組みとなっており、具体的な時間と補充されるフィード数は下記のように定められています。
レベル | フィード補充量 |
A | 2フィード/時間 |
B | 1フィード/時間 |
C | 1フィード/2時間 |
D | 1フィード/4時間 |
E | 1フィード/6時間 |
プレイヤーは自身の保有しているNFT1つごとに最大10個のフィードを保管することが可能です。なお、10個マックスで保管している場合は、フィードが補充されても数は増えないため、注意が必要です。このほか、マーケットにおいて「フィードボックス」を購入すると、最大で50個のフィードを保管することができるということです。
2-5.日本語に対応している
TwitFiは英語と中国語、そして日本語にも対応することが発表されているため、日本国内のプレイヤーにとっても利用しやすいブロックチェーンゲームになることが期待されています。
これまで、多くのブロックチェーンゲームは日本語をサポートしておらず、国内のプレイヤーにとっての参入障壁の一つとなっていたため、この点から見てもTwitFiは期待度の高いプロジェクトであると言えるでしょう。
③TwitFiの始め方
3-1.仮想通貨取引所で口座を開設する
TwitFiを始めるためには仮想通貨が必要となるため、まずは国内の仮想通貨取引所において口座を開設しましょう。
国内の取引所では、取り扱い通貨が豊富な「Coincheck(コインチェック)」や「GMOコイン」などがおすすめですが、取引所ごとにそれぞれの特徴や利点があるため、自身のニーズにマッチした取引所を選択するようにしましょう。
基本的に、どの取引所においても、本人確認書類を提出することによって誰でも簡単に口座を開設することが可能です。
3-2.メタマスクウォレットを作成する
仮想通貨取引所での口座開設が完了したら、次は仮想通貨ウォレット「メタマスク(MetaMask)」を作成します。
ウォレットとは、仮想通貨やNFTアイテムを管理して保管しておくための財布のようなもので、ブロックチェーンゲームをプレイする際には必要不可欠なものとなっています。
メタマスクの登録は10分ほどで完了するため、誰でも簡単に仮想通貨ウォレットを作成することが可能です。中にはメタマスクを模した偽サイトなども存在するため、自身の大切な資産を守るためにも偽サイトではないかURLアドレスなどをしっかりと確認して登録するように心がけましょう。必要な方は、以下のページで方法をご確認ください。
3-3.「イーサリアム(ETH)」を購入する
メタマスクウォレットの作成が完了したら、次にTwitFiをプレイするための資金となる仮想通貨「イーサリアム(ETH)」を購入します。購入方法はそれぞれの取引所によって異なるため、利用方法をしっかりと確認しながら購入しましょう。
無事にイーサリアムの購入が完了したら、次に購入したイーサリアムを先ほど作成したメタマスクに送金します。基本的には、取引所のウォレット画面よりイーサリアムの送金画面へ移動し、自身のメタマスクのアドレスをコピーして送金したい額を入力すると、送金が可能となります。
3-4.ウォレットをTwitFiに接続する
無事メタマスクウォレットにイーサリアムが送金できたら、次はウォレットをTwitFiに接続していきます。なお、現時点では接続はできない状態となっており、今後TwitFiの公式ウェブサイトにおいて接続ができるようになるということです。
ウォレットをTwitFiに接続できたら、続けて自身のTwitterアカウントに接続し、準備完了となります。
3-5.Egg NFTを購入する
ここまでの準備ができたら、早速Egg NFTを購入していきます。
Egg NFTには3種類のレベルが設けられており、それぞれのレベル別のEgg NFT価格は下記の通りとなっています。
レベル | 価格(ETH) |
コモン | 0 |
レア | 0.1 |
エピック | 非売品 |
表からも分かるように、コモンのEgg NFTであれば無料で獲得でき、初期投資を必要としないため、事前に多くの資金を用意できないプレイヤーにとっても参入しやすいブロックチェーンゲームとなっています。
なお、最もレベルの高い「エピック」については、現時点では非売品扱いとなっています。
3-6.Egg NFTを孵化させる
Egg NFTの購入が完了したらその卵を孵化させていきます。
こちらに関しても現時点で利用することはできませんが、今後はTwitFiのアセットページにてEgg NFTを選択し、「孵化ボタン」をクリックすると孵化を実行することができると説明されています。
なお、それぞれのEgg NFTから生まれるbird NFTの確率は下記のように定められています。
種類 | 幼鳥(Baby) | ひよこ(Chick) | ハト(Pigeon) | スワン(Swan) |
コモン | 99.90% | 0.10% | 0% | 0% |
レア | 0% | 80% | 19% | 1% |
エピック | 0% | 0% | 70% | 30% |
3-7.「#TwitFi」のタグを付けてツイートする
Egg NFTからbird NFTを誕生させることができたら、次は実際にツイートを行い、TWTトークンをゲットしていきます。前述の通り、普段のツイートにハッシュタグ「#TwitFi」をつけるだけで、TWTトークンを獲得することが可能です。
しかし、TwitFiではツイートを行うとbird NFTが一定の確率でウイルスに感染してしまうというリスクがあります。bird NFTがウイルスに感染してしまった場合は、いくらツイートしてもTWTトークンをゲットすることができなくなるため、注意が必要です。感染は7日間経つと自然に治るようになっていますが、マーケットで販売されている薬を購入することによって、すぐに治すことも可能です。
④TwitFiのロードマップ
4-1.Egg NFTのプレセールとベータ版の公開
11月28日から12月2日までの期間においてレアEgg NFTのプレセールが実施されました。
このプレセールでは、元々0.1ETHで販売されることになっているレアのEgg NFTが10%オフである0.09ETH、ホワイトリストに登録されているプレイヤーは0.07ETHで購入可能でした。プレセールの売上は全てDEXの流動性プールに使用されます。
また、TwitFiのベータ版が11月29日〜12月11日の期間で公開されましたが、ベータ版の参加要件としてEgg NFTの保有が必要とされました。
4-2.公式ローンチとTWTの取引開始
🎉☀️#TwitFi Official Launch Annoucement☀️🎉
We will officially launch on 12/18 (Sun) at 11am UTC!!
Check here for more info👇👇https://t.co/Kt5AqSwpsO
🏆10 winners get a Rare Egg NFT🏆
🔥Rule👇👇
1⃣Follow @TwitFi_official
2⃣Quote RT with #TwitFi⏰Until 12/18 11:00 UTC pic.twitter.com/Y0tNNeXZmC
— TwitFi (@TwitFi_official) December 16, 2022
TwitFiは12月18日に正式にローンチしており、独日トークンであるTWTも分散型取引所Uniswapにリストされています。
🐂🔥📢Announcement📢🔥🐂
TWT is now available for trading on Uniswap.Token Contract Address: 0xd4Df22556e07148e591B4c7b4f555a17188CF5cF#TwitFi https://t.co/V8k3kZfr7M
— TwitFi (@TwitFi_official) December 18, 2022
ブロックチェーンデータサイトEtherscanによると、執筆時点の最大発行量は約10億TWTとされています。TwitFiは、プライベートセールを実施しておらず、チームへの配布もなく、全てのトークンはツイートでのみ獲得できる分散型モデルを採用しています。
TWTは、NFTのレベルアップやアイテム購入その他の有料サービス(未公開)に使用され、TwitFiで使用されたTWTはバーンされる設計です。DEXでTWTを売却する際には4.5%の売却手数料がかかり、2.5%バーンされ、2%がDEXの流動性に追加されます。これらはスマートコントラクトを通じて自動で行われます。
なお、TWTはまた、海外の中央集権型の仮想通貨取引所MEXCに、ティッカーシンボル「TWITFI」として12月20日に上場を果たしています
⑤まとめ
TwitFiは「Tweet to Earn」、つまり「ツイートして稼ぐ」という全く新しいモデルを採用したブロックチェーンゲームとなっています。
プレイヤーは、「bird NFT」と呼ばれるTwitFi独自のNFTを保有しながら、普段のツイートにハッシュタグ「#TwitFi」をつけるだけで、ネイティブトークンである「TWTトークン」を獲得することが可能です。
また、TwitFiは新たにアプリをインストールする必要もなく、これまで利用していたTwitterとTwitFiを接続するだけで利用できるほか、初期投資なしでも始められるため、参入障壁が低く、誰もが気軽にTWTトークを稼ぐことができるようになっています。
今後は、パートナーシップや有料サービスが展開される予定のため、興味のある方はこの機会にCoincheckなどの国内取引所で口座を開設し、今回解説した方法を参考にTwitFiで遊んでみてはいかがでしょうか。
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