SDGsに配慮した投資信託・ETFは?SDGs投資ができるファンドを解説

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テレビやネットなど方々で「SDGs」という言葉が知られ、投資の商品にもSDGs関連のものを見かけるようになりました。そんな中、「SDGs投資」が気になっている方もいるのではないでしょうか。SDGs投資の銘柄・ファンドは徐々に増え始め、投資家からも注目されています。

そこで本記事では、SDGsに配慮した投資信託についてまとめました。それぞれの特徴も紹介しますので、銘柄を選ぶ際の参考にしてみてください。

目次

  1. SDGsに配慮した投資とは
  2. 「ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(資産成長型)」の特徴
  3. 「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)」の特徴
  4. 「グローバルSDGs株式ファンド」の特徴
  5. まとめ

1.SDGsに配慮した投資とは

SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは「Sustainable Development Goals」を略したもので、直訳すると「持続可能な開発目標」となります。2015年のサミットにより、国連加盟国が2030年までに達成するべき目標として定められたのが「SDGs」です。

SDGsの内容は、以下の構成から成り立っています。

  • 持続可能な世界にするための17の目標(ゴール)
  • 17の目標を達成するための169個の詳細項目(ターゲット)

17の目標には、たとえば以下のような項目があります。

  • すべての人に健康と福祉を
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 住み続けられるまちづくりを
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう

投資をする際にも、企業の財務状況だけで判断するのではなく「SDGsの取り組みに力を入れているかどうかを見るべきだ」という動きがあります。実際に、SDGsに配慮した企業で構成された投資商品も登場しているため、投資家からも注目されている概念だと言えます。

この次の章から「SDGsに配慮した投資信託」を紹介していきますので、参考にしてください。

2.「ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(資産成長型)」の特徴

SDGsに配慮した投資信託を1つずつご紹介していきます。まずは、ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(資産成長型)です。

ファンドの特徴 ・日本国内の株式へ投資
・決算回数は年1回
投資先の国・地域 国内
投資対象 株式
購入時手数料 基準価額の3.3%上限
信託財産留保額 無料
信託報酬(運用管理費用) 年率1.353%
取扱証券会社(一例) 楽天証券・SBI証券・マネックス証券・松井証券

参照:ニッセイアセットマネジメント株式会社「ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(資産成長型)

ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(資産成長型)は、日本国内の株式へ投資する投資信託です。投資先の業種は、医薬品・サービス業・電気・機械・通信業など多岐に渡り、具体的には、SDGsに力を入れている以下のような企業へ投資しています。

  • トヨタ自動車:ハイブリッド車で燃費改善を進める
  • ダイキン工業:地球温暖化への影響を考慮した冷暖房を生産

この他にも、SDGsに力を入れている多数の企業で構成されているため、国内の優良企業に幅広く投資したい人に向いています。

また、この銘柄は「資産成長型」である点も特徴です。資産成長型とは、運用で得た利益を分配せず、再投資にまわすことでさらに資産を増やす運用方式のことを言います。

なお、同じシリーズのファンドで分配金の出る「ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(年2回決算型)」もあります。

将来的に資産額を増やしたい場合は「資産成長型」、日常生活でも資金面の余裕が欲しい場合は「年2回決算型」が向いています。ご自身の生活状況に合わせて選ぶと良いでしょう。

3.「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)」の特徴

次に、ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)をご紹介します。

ファンドの特徴 ・日本を含む世界各国の株式へ投資
・決算回数は年1回
・為替ヘッジあり
投資先の国・地域 世界各国(日本を含む)
投資対象 株式
購入時手数料 基準価額の3.3%上限
信託財産留保額 無料
信託報酬(運用管理費用) 年率1.584%
取扱証券会社(一例) 楽天証券・SBI証券・マネックス証券・松井証券

参照:ニッセイアセットマネジメント株式会社「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)

ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)は、日本を含む世界各国の株式へ投資する投資信託です。

その中でもアメリカの企業が占める割合が70%超で、次いでオランダ・ドイツ・フランスなどの地域が多くなっています。具体的には、投資先として以下のような企業があります。

  • マイクロソフト:オフィスワークの生産性改善・ITインフラの運用に寄与
  • ユニリーバ:食品・洗剤等の生産において、環境の改善に配慮

SDGsに配慮しながら、全世界へ分散させて投資をすることができます。

また、この銘柄は為替ヘッジがある点も特徴です。為替ヘッジとは、円高・ドル安など為替変動による損失を避ける仕組みを言います。リスクを抑えて海外へ投資したい方に適しています。

なお、ニッセイには同じシリーズのファンドで「為替ヘッジなし(=リスクあり)」のタイプもあります。為替ヘッジありにはコストがかかるため、メリット・デメリットを比較して選ぶと良いでしょう。

為替ヘッジのコストは直接の支払いは生じませんが、信託財産から差し引かれます。一般的に、投資先の国の金利が高いとヘッジコストも高くなる傾向にあります。

4.「グローバルSDGs株式ファンド」の特徴

続いて紹介するのは、グローバルSDGs株式ファンドです。

ファンドの特徴 ・日本を含む世界各国の株式へ投資
・決算回数は年1回
・為替ヘッジなし
投資先の国・地域 世界各国(日本を含む)
投資対象 株式
購入時手数料 基準価額の3.3%上限
信託財産留保額 無料
信託報酬(運用管理費用) 年率1.694%
取扱証券会社(一例) 楽天証券・SBI証券・SMBC日興証券・松井証券

参照:三井住友DSアセットマネジメント「グローバルSDGs株式ファンド

グローバルSDGs株式ファンドは、日本を含む世界各国の株式へ投資する投資信託です。

先に紹介したニッセイSDGsグローバルセレクトファンドとの違いは、組入の比率にあります。ニッセイSDGsではアメリカが70%超だったのに対し、グローバルSDGsはアメリカが30~40%程度、次いで日本企業が多くなっています。

ですので、アメリカに比重を置きたい場合はニッセイSDGs、もっと地域を分散させたり、日本企業にも比重を置いたりしたい場合はグローバルSDGsが良いでしょう。

ただし、こちらの銘柄には為替ヘッジがありません。為替によるリスクを避けたい場合は、ニッセイSDGsの「為替ヘッジあり」がおすすめです(為替ヘッジについては「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド」の説明参照)。

まとめ

SDGsに配慮した投資信託と、それぞれの特徴についてまとめました。

日本国内への投資なら「ニッセイSDGsジャパンセレクトファンド(資産成長型)」、全世界へバランス良く投資をするなら「グローバルSDGs株式ファンド」、為替のリスクを抑えながら世界へ投資するなら「ニッセイSDGsグローバルセレクトファンド(資産成長型・為替ヘッジあり)」が適しています。

自分に合うファンドを見つけ、SDGs投資を検討してみてはいかがでしょうか。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。