今回は、Othersideの土地NFTについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- Othersideとは?
1-1.ゲーム内容 - Otherdeedとは?
2-1.5種類の土地
2-2.土地の価値にかかわる3つの要素 - Coincheck NFTでOthersideの取扱い
3-1.Coincheck NFT(β)の概要
3-2.Coincheck NFT(β)の特徴 - まとめ
22年6月15日、コインチェック株式会社が運営しているNFT(非代替性トークン)マーケットプレイス「Coincheck NFT(β)」が、ブロックチェーンゲームOtherside(アザーサイド)の土地「Otherdeed(NFT)」の取り扱いをスタートしました。この記事では、Coincheck NFT(β)で取り扱いが開始されたOthersideについて解説します。
①Othersideとは?
OthersideはBAYC(Bored Ape Yacht Club)という人気NFTコレクションを手掛ける米Yuga Labs社と、『The Sandbox(ザ・サンドボックス)』をはじめとする、メタバース・NFT関連のさまざまな企業やプロジェクトを傘下にもつ「Animoca Brands」が主導するメタバースプロジェクトです。
Othersideでは、Yuga LabsやAnimoca Brandsが手掛けるNFTコレクション(BAYC、MAYC、MeebitsやCryptoPunks、CoolCatsなど)を3Dゲームキャラクターをアバターとしてメタバース内で利用することができます。
1-1.ゲーム内容
Othersideの詳細はあまり明らかになっていませんが、MMORPGとWeb3対応のバーチャルワールドのメカニズムを融合させたものになると開発チームは説明しています。
10,000人を超えるプレイヤーが土地(Otherdeed)上でアバターを操作して遊べると言われています。ゲーム内の土地(LAND)は「Otherdeed(NFT)」と呼ばれ、全部で20万区画で構成されています。Othersideは独自のメタバース(仮想空間)となり、ユーザーはメタバース間を移動することができますが、遊び方は自由となっています。NFTコレクターが土地を所有し、さまざまなエコシステムやそこに生息するユニークなアバターと交流できるオープンワールドゲームになると考えられます。
②Otherdeedとは?
具体的には、アザーサイドの各土地では4種類の資源を収穫できます。アニマ(研究用)、鉱石(金属)、シャード(石)、ルート(木材)です。これらの資源はゲーム内で使用することができるようになります。
Otherdeedのランクにより、収穫物に違いが出てきます。レアリティによって隠し要素が加わるため、土地の選び方次第でゲーム性も大きく異なります。
2-1.5種類の土地
Otherdeedはランクごとに5つの土地が用意されています。高い順番に並べたものが以下のとおりです。
Biogenic Swamp(Tier5)、Chemical Goo(Tier4)、Rainbow Atmos(Tier3)、Cosmic Dream(Tier2)、Infinite Expanse(Tier1)
最もランクの高い「BIOGENIC SWAMP」では、レアのアイテムや資源が入手しやすく設定されています。一方で、価格もまた高額であるため、簡単には手に入りません。
2-2.土地の価値にかかわる3つの要素
Otherdeedを構成する要素は下記の3点です。
- コーダ(Kodas)
- アーティファクト(Artifacts)
- リソース
コーダは、Otherdeedに生息するキャラクターを指します。ゲームを進めるうえでは必須の存在ではありませんが、土地の値上げに寄与していることが特徴です。Othersideを開発するYuga Labsは、コーダにまつわる説明を意図的に曖昧にしており、コーダが何であるか、なぜ存在するのかはまだわかりません。
アーティファクトはOtherdeedで発掘できるアイテムの総称で、ゲーム内の空間を発展させる役割を担います。Othersideには、一般的なものから9種類の1点物まで、74種類のアーティファクトが存在します。現在のところ、これらの遺物が何に使われるのか、アザーサイドでどのような役割を果たすのかは分かっていません。
リソースは名称のとおり「資源」を指しており、Othersideの世界を作り出すツールです。各土地には0から4つの資源を置くことができます。それぞれの資源には、1~3までの資源レアリティのスコアが設定されています。
③Coincheck NFTでOthersideの取扱いスタート
コインチェックは『Otherside』上の土地である「Otherdeed」のNFTを取得しています。コインチェックが提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」で、Othersideの土地「Otherdeed(NFT)」の取扱いを6月からスタートしています。
同社が取得した『Otherside』の土地の一部を販売しているだけでなく、「Coincheck NFT」のユーザー間でOtherdeedを売買することが可能です。
コインチェックは直接Othersideを取り扱っているため、作業もスムーズに進みやすいでしょう。
3-1. Coincheck NFT(β)の概要
Coincheck NFT(β)とは、21年3月24日にローンチされた、国内初となる仮想通貨取引所によって運営が行われているNFTマーケットプレイスです。出品・購入時のネットワーク手数料が無料で、より簡単に安心・安全にNFTを取引できるサービスとして、22年4月末時点で10万人以上のユーザーが利用しています。
ユーザー同士でNFTや仮想通貨の交換取引が可能なプラットフォームで、現在はコインチェックが選定したコレクションのみが取引されています。
22年4月時点で取り扱われているNFT商品タイトルには、「The Meebits」、「Sorare」、「Decentraland」、「The Sandbox」などがあり、どれも人気の高い商品となっています。
3-2. Coincheck NFT(β)の特徴
Coincheck NFT(β)の特徴は下記の通りです。
①ネットワーク手数料(ガス)が無料
一般的に、OpenSeaを始めとする代表的なNFTマーケットプレイスでは、NFTの出品や購入に当たってブロックチェーンのネットワーク手数料である「ガス代」が発生します。
しかし、Coincheck NFT(β)ではオフチェーン(ブロックチェーン上に直接記録されない取引方法)でNFTを購入・売却するため、ガス代無料となっています。
②利用可能な通貨の種類が豊富
Coincheck NFT(β)は、仮想通貨取引所「Coincheck」のアカウントと連携しているため、NFTマーケットプレイスでの決済通貨にコインチェックで保有している仮想通貨を利用できます。22年4月時点で、ビットコインやイーサリアムをはじめとする全15種類の仮想通貨での支払いが可能です。
③セキュリティ面が強固
Coincheck NFT(β)では、コインチェックが提供するNFT専用のウォレットを使用して取引できるため、ユーザー自身が秘密鍵を管理する必要がありません。Metamaskなどの仮想通貨ウォレットに不慣れな方にとって、より安心できる環境でNFT売買を楽しめます。
まとめ
Othersideは、人気急上昇中のNFTゲームです。2022年3月のデモ動画が公開から注目を集め、2022年4月のローンチ初日に行われた「Otherdeed」の販売では購入希望者が殺到しました。初日に売り出された5.5万区画の「Otherdeed」はすぐに完売となり、売上は410億円以上を記録しました。
プロジェクトの詳細は明かされていませんが、Yuga Labsは約548億円の資金調達を実施しています。自然なボイスチャットを実現し、秒間5億以上の演算処理を可能にするインフラを搭載すると言います。メタバースの魅力を最大限に引き出すことが期待されます。
アイテムや資源など未開発な要素も踏まえると大きなポテンシャルを秘めています。NFTに興味がある人は、まずCoincheckで口座開設してCoincheck NFT(β)を試してはいかがでしょうか?
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中島 翔
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