昨日のマーケットは米国市場はS&P500指数が小幅に上昇する中NASDAQは下落。FOMCを控え徐々に手控えムードとなっている。
米国債金利は一時2.84%まで大幅に上昇する動きとなったが、米ドルが上昇する動きとはならず。ドル円は円売りを背景に136円台半ばまで反発する展開となったが上昇幅も限定的な状態となっている。
FOMCの市場予想は0.75%が有力となっているが、引き続き1.00%の利上げも可能性としては残っているような先物市場となっている。1.00%になると相場は株安、短期金利の上昇、ドル高と言う動きになりそうだが、0.75%だと予想通りのためあまり大きな変化は見られないだろう。
また日本のマーケットでの注目すべきポイントは、日銀が行っている0.25%の指値オペは限界が来ると言う予想から海外勢が日本国債を先物でショートポジションを取っていたが、一旦空売りしていた銘柄が急騰しており、ギブアップしているフローが出ている。
日銀審議委員に就任した高田氏は金融引き締め派として考えられていたが、現在の金融政策に反対はしておらず評価していることをコメントしていることも影響しているか。
また、イギリスのジョンソン首相が辞任して9月5日に決選投票が行われるイギリスの党首選だが、どちらが勝利をしたとしてもイギリスポンドは高インフレからの景気後退は避けられないという見通しが強まっており、ポンドが上昇する局面ではショートで攻めていいのではないかと考えている。
仮想通貨市場は大幅続落する展開。ビットコインは21,000ドル台半ばまで下落しており、反発が短期的に終わってしまったのか警戒感が広がっている。
ファンディングレートも短期的に大幅なプラス圏で推移していたこともあり、短期のロングが巻き戻された格好となった。
また今月中旬にはマイナーが大きくポジションを減らしてくる動きも出ており、マーケットでは話題となっている。
21,000ドル付近というのはサポートラインとして意識されており、反発する前の水準にまで戻りつつあることから、ここを割れて20,000ドルも割れてくると少しチャート的には苦しくなってくる印象。長期的な買い場という視点に変わりはないが、短期的な動向は少し注意しておきたい。
ポジションは変えておらず、日経平均株価はFOMC前に買い戻しのタイミングを図りたい。
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中島 翔
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